2004/05/25 (Tue)

 [ BOOK ] 米澤穂信『愚者のエンドロール』

愚者のエンドロール

愚者のエンドロール

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社・メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/07
  • メディア: 文庫
  • ASIN: 404427102X

文化祭に出展するクラス制作の自主映画。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。

誰が彼を殺したのか? その方法は? だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。

古典部の四人はその映画の結末探しに乗り出したが……。

読了。今年39冊目(小説7、漫画30、その他2)。

作者も我孫子武丸氏の『探偵映画』をモチーフとして描いたというように、このタイプ(物語上の架空の事件に対し、現実の人間が推理するタイプ)のものは決して珍しくないんだけれど、僕はそれよりも法月綸太郎氏の『密閉教室』の方が近いかも知れないな、と思った。

もちろん、向こうほど結末はいやらしくないけれど*1

ちなみに副題として『WHY DIDN'T SHE ASK EBA?』というのが付いているが、これについて言及していたのは元さんだけだった(笑)。日本語訳の『何故エヴァに聞かなかったのか』で検索かけても出てこないし。……と思ってぱらぱらとめくってみたら……そういうことか。

推理の設定と再構築というのはやっぱり本格ミステリの形式を意識しているのかな、と思いました。理詰めに詰めて詰めていって、最後に到達したと思いきや……というある意味謙虚な豪華さといいましょうか。読みやすかったし、とても面白かったです。『さよなら妖精』は予約したので、先に『氷菓』を手に入れようかと。

  • *1: ちなみに僕は、向こうはあまり好きではない。
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