
オンライン文芸マガジン『回廊』第四号
秋山真琴・編
回廊編集部 /¥ 0 (tax in) / 2005.04.15 in store
ISBN:

秋山真琴さんが主宰しているオンライン雑誌。今回は急遽編集メンバーに加入することになり、皆さんの反応に少しどきどきしています。書いたアレは微妙に喜ばれているような気がしますし。何故だ。
んで、『感想宣言』も出たとおりですし、かーなーりー率直に書きます。例えそれが編集長の読みや作者の意図と違ってくる可能性はありますが、それはいつもの感想と同じですし、思ったことを思ったように書きますからね。とはいえ普段通り客観視して書けるかというとそうも行かないわけで(そもそも客観的に感想書いてるのかオマエ?)。本当にきついことは編集部内で話します。
それでは、読み終わり次第追加していく形でどんどこと書き進めていきたいと思います。どんどこと。以下、敬称略。
■雲上りさいくる
- PDFで画像だったのでHTMLでは普通にテキストに起こしました。疲れた。
■連載小説
- EGOISTIC IMAGINATION / FOR THE SACRIFICES FOR THE PLAYERS キセン
■読切短編小説
(読み終わり次第、逐次感想書きます)
- シーメール・クローニング 恵久地健一
- 文章を書き慣れていないのかなぁ、という印象ですね。一文ごとに段落が変わるので最初は少し読みにくかったのですが、慣れました(ウエブの文章なんかはどこもそんな感じだしね)。『グラシアスさん』が最後までさん付けなのも気になりましたが(最初のうちはわざとつけているのかと思いました)。あと、『ヤンジュくん』『タゴハラ部長』にしてももっと代名詞を使ってもいいような気がします。くどい印象を持たれかねません。
- ときに、アルビノというと、こちらも遺伝子異常の病気だったりするのですが、おそらく色素が異常に弱いのでガンにはかかりやすい、外には出にくい、髪を染めるのも実はあまり良くないんじゃないかな、と思う限り。性同一性障害とアルビノという二つの障害を持ったときに、本来すべき治療は対性クローニングだったのかな、と思います。順番を勘違いしているような気もなきにしもあらず。
- で、ちくちく言ってはいますが、これはこれで結構面白かったです。つかみがもっと強烈ならさらに印象に残ったにと思いますが。最後がきっちりと感傷に落ちるストーリーになっている。オチとしてはかなりストンと決まっているような気がします。グラシアスさんの話はもっとアレな方向へ行ってしまうのかと思っていましたが、そうでもなかったですね(穿ちすぎです)。ああー、ハッピーエンドなんだー、と喜び半分、残念感半分(待て)。これはこれでしっかり決まっているような気がします。面白かったので、次回は文章をしっかり練り直した作品に期待します。
- 午前二時の使者 遥彼方
- 全体的に若さみたいなものを感じます。良くも悪くも。高校生の小説作品にありそうな感覚でした。どういうことかというと、僕が思ったのは作品の思い切りの良さ。こうでこうでこうだ、というたたみかけるようなリズムの良さを感じます。そのリズム感を大事にして欲しいです。
- 逆に残念な点は、登場人物がステレオタイプ過ぎるんじゃないかな、と思った点。老人にしてはしゃべり方は確かに「老人を意識している」とは思うけど「老人そのもの」ではないんですよねぇ。評論を書いている主人公にしても、50枚=2万字というとちょっとした論文レベルの長さになるわけですけれど。つうことは、〆切前によっぽど資料を読み込んでいないといけないわけで。……僕の個人的な考えかも知れませんけどね(実際、創作の奉加しやすいという方はいらっしゃるでしょうし、感想の方が難しいという話も聞きますけれど)。今後は人間観察の所を重視して欲しいなぁ、と思います。登場人物に深みが欲しい、とまぁそういうことです。
- 覚醒する世界 六門イサイ
- 「一ツだぜェ」
- ……そのあとに「YA-------------------HA-------------------!!!」とかつきそうですね(そんなの考えるのは踝だけです)。文章センスとかリズムとかは好きです。
- ショートショートとしては決して悪くない気がしますけれど、なんか惜しい。当初はよく分からない言葉がぽんぽん出てきてさっぱり理解ができなかったのですが、少し経ってやっと分かりました。短編とかそういうのはネタの突飛さや新鮮さで楽しませるものだと思いますので、もっとはじけてもいいんじゃないかなぁ、と思います。主人公がそもそも何をしていたのか、誰と戦っていたのかそういうのが見えてきません。もっと書きこむか、ばっさり切り捨てるか、どっちかだと思います。
- 川のほとりのパーバーション 星野慎吾
- 聞いて、聞いて! 元/キセン
- 最初はこういうネタって電影少女みたいだなぁ、とか思っていたのですが。いやー参りました。面白いよ、面白いよこれ!
- 天才論 恵久地健一
- チノアジ キセン
- 死線上の星 六門イサイ
- SOUL RECIPE 六門イサイ
- はじまりのエトランジェ 霧生康平
- 春を愛する人 丼原ザ★ボン
- 評価がしにくいなぁ……。再読したけどやっぱり評価出来ない。いい意味でも、悪い意味でも評価不能です。歌詞を書きたいのか、詩を書きたいのか、どっち? と思いました。
■コラム
- ゲーム製作講座 ていこく
- 具体論と言うよりは『どうすればゲームの素材が集められるか』という論ですね(前回分を呼んでいないので分かりませんが)。フリー素材でオリジナリティが出せるかという話もありましたが、「ひぐらしのなく頃に」は元々ブレイク以前の作品のため、音楽にはフリー素材が用いられています。逆に後発のインテルの「交渉人 真下正義」公式サイトでは「ひぐらしの曲だ!」と反応されたぐらいですし。こういった具体例をどこまで出せるかというのがやっぱり気になるところですね。画面や図示、表の提示などグラフィカルな面が欲しいです。講座なのですから、そこは受講者に対してある程度親切であって欲しいです。一方高のメディアなのですから尚更。
- ところで、『製作』ではなく『制作』では……?(詳しくは辞書引いてください)
- USE YOUR ILLUSION II 札斬蒼龍
- 出版業界におけるDTPのアレ 恵久地健一
- やはり文章作りに対する違和感を感じます。せっかく本作りに近い現場にいらっしゃるんですから、もっと研究して欲しいと思います。僕自身もある程度DTPをかじっているので、もっと踏み込んだところの話を聞きたかったです。
- 春は何の季節でしょう。 星野慎吾
- むしろ「こころ」の書評に徹してくれた方が面白かったかなぁ、と思いまして、HTML版にはAmazonへのリンクを貼らせていただきました。
- 旧式ラジオ 遥彼方
- 『勝手にしやがれ』もAmazonにて調べさせていただきましたが(僕は知らなかった)。ラジオっぽくもっと感情的になってもいいかなぁ。好きなんだなぁ、という感情は伝わってきました。
- 積読にいたる病 踝祐吾
- えーと。話題が揺れすぎて読みづらい。とりあえず、自費出版出身だと内田康夫さんとかもいるそうな。あとは……MYSCONを20文字で説明出来るコメントを誰か教えてください(苦笑)。
- 虫のいたずら キセン
- そのムービー見てぇ。つうか見せてぇ。タイトルと内容が上手くしっくりいってなかったかな、と思います。
■超短篇
- 秋山真琴 ULTIMATE TRUTH
- ぬぅ、僕は「ももんがさん」がよく分からないので内輪ネタかなぁ、と思ったのですが。
- 言村律広 THE BOOK
- 橘紫陽 I LOVED HER
- 霧生康平 GRAND FINALE
- いいなぁ、こういうのはありありと情景が浮かんできます。
- 秋山真琴 TRAIN X TRAIN
- 恵久地健一 CHEAP TRICK
- 確かこないだ、世界仰天ニュースで似たようなのを見た記憶がありますが……。台湾の女性が針治療を受けたら豊胸手術のシリコンに穴が開いて胸がぺったんこになってしまったという話。その前にこれ、毒矢ですよね? 刺さった時点で毒が皮膚に吸収されて普通は死ぬんじゃないかと思いますが。設定面のツッコミは読んでいる人には引っかかることがあるので、なるべくそういう細かいところにはきちんと調べておいて欲しいように思います。
- 六門イサイ LIKE SCHRODINGER
- 六門イサイ SUNSET SONG
- ぬー、いろいろな可能性を考えると文中の結論が適切だとは思えないのですが、ちょっとさわやかな気分になりました。
- 松本雅美 LONG COLOR
- テルとヒロは同一人物? それとも最初から別人? そんなことを考えると気になって気になって……固有名詞を出すべきではなかったかも。
- つか、続き物だったんだ!
- 恵久地健一 人間失格
- ちなみに青空文庫版はこちら。ナイフを持つ前に太宰を読め、という本もありますし。友情を描いた物語から遺書に近い物語まで。いろんな意味でとんがった人でしたねぇ。読みたくなります。
- 星野慎吾 秘太刀馬の骨
- そういえば藤沢周平は未読なのでありました(買ってもいないけど)。まさかミステリとは思っても見なかった……。
■その他
とりあえずおまけ。PDF版を印刷製本したらこんな感じになりますた。

2まいめ。
3まいめ。
4まいめ。
そりゃコピー用紙230枚分ですもの……。今度のイベントに持って行きます。