Archives / 2008年5月

2008/05/31 (Sat)

 [ DAYS ] 何か1ヶ月前のデジャヴがガソリンスタンド前にて

 もしかしてこれから毎月繰り返すのかなぁ土曜日。いや、月末なんで使ったガソリンを補充しに行こうと思っただけなのに……そりゃぁ今日と明日でリッター10円違うったら入れに行くよなぁ常識的に考えて。まさかガソリンだけで30分近く待たされるとは思いませんでしたよ! おそらく今後月末の恒例行事になりそうな気がしますね、ここまで青天井だと。


 さすがにほぼ昨日の今日で通販受付は来ませんよね(笑)。確かに同人誌でこの値段はねーよ、と言いたいところなのですが、それだけ厚いんです。ご了解下さい。左のメニューゾーンじゃ分かりにくいから、ちょっと弄ってみるかなぁ。


 と言うわけで5月も終わり、いよいよ6月です。何故か5月は忙しかったなぁ。いろんな意味でイベント盛りだくさんだったし。6月は来週末に秘密の暗号がでるぐらいなので、少し休みます。ちょっとブロガーらしく硬派な話題に持っていってもいいかな。……このブログが硬派かどうかはともかく。

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2008/05/30 (Fri)

 [ DAYS ] 暴風注意報

 風吹きすさぶ金曜日。そろそろ完全復活?……つーことで、ちょこちょこと再び書き始めていく予定です。とにかく夏までは慎ましく過ごすよ!……多分。


 で、先週は漫画・同人系・よろずなんでも交流会 TRIP?迄行って参りまして、アリスの文庫版を売ってきたのであります。

 その直前に大沢温泉の売店でいいものを見つけてしまったので、「せっかくだから」とネタ提供することに。







 どう見ても色が「これは辛いぞ」と言っています


 元ネタは「アリス特別編」の冒頭で彼女が喰ってたアレなのですが(さすがに産地が違うのであくまでもイメージです)、ここで初めて「こんなのが喰えるアリスちゃんはおかしい」という発言が飛び出してみたり(だから何度も「味覚異常」だって言ってるのに)。

 ちなみに食べさせてみた主な結果。




 ・夜の10時ぐらいに喰ったにもかかわらず、翌朝まで辛味が抜けず

 ・目を血走らせながら完食

 ・お茶を飲みながらむさぼり食う

 ・一瞬友情が破壊しかけた

 ・そもそもノーサンキュー




 ……という、予測を上回る素晴らしい結果に。なお、本家浅草のせんべいの中には通販で買えるところもありますので、是非お試し下さい(何故そこを強調する)*1


 まぁ、そんなネタを投下しつつ、楽しい合宿でありました。あ、「狼と香辛料」、ちゃんとGyaOで追っかけていれば良かったなぁ……1~3話を見せられて4話を見たくなりました。本屋へ行けばいいのか?

  • *1: なお、本当に辛いので、刺激物を摂ってはいけない方は命の危険があるので絶対に食べないで下さい
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2008/05/29 (Thu)

 [ DAYS ] 通販再開しました

 首記の通りです木曜日同人誌通販&即売会 チャレマのシステムを利用して通販サイトを構築することに致しました。


Quantum EDiter サークル通販ページ@チャレマ


 結構旧サイトの通販もほったらかしにしてあったので、これを機会に完全移行しようかな、とは思います。データだけならいっぱいあるし、ねぇ。

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2008/05/28 (Wed)

 [ DAYS ] 一瞬Amazon使おうかどうか考えた

 そういえばAmazon使って同人誌の通販やってるところあったよな水曜日。……というわけで申し込みを一瞬考えましたが、JANコードを取るコストがかかることに気付いて撤退することに。安くもないしねー。その代わり、通販カゴ提供サイトを見つけたので、そこで運用しようかな……といったところ。とらのあなに委託出来るほど刷ってないのだよキャプテン。細々とやっているサークルの厳しさやね。でもアフィで本を紹介してもらえるってのは魅力だなぁ……お金貯まったらISBN本気で取りに行こうか?(行くのか)


 同人誌の話ばっかりしていて近況どうなんだと言われてもそのことしか考えてないのだからしょーがない。まぁ、細々とやりますよ。

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2008/05/27 (Tue)

 [ DAYS ] 通販準備中

 眠いんですよ火曜日。タイトル通り、同人誌通販の準備をすべく重さを量ったりしているのですが、なにぶんクロネコメール便では送れないぐらい厚いので、どうしようか、と考えているばかりです。2センチ越えなんてあり得ないよ常識的に考えて……

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2008/05/26 (Mon)

 [ DAYS ] あふれ出す煮汁

 本格復帰月曜日。とはいえ、結構疲れは溜っていますね(苦笑)。遊び疲れと指摘されたら返す言葉もありませんが。いやはや。


 というわけで、アリス文庫版も無事発刊出来ましたので、同人活動としてはちょっと休憩、かな(サークル通販の準備はしないといけませんけれども)。次は夏コミなので、それの準備はあるっちゃありますが。多分短編集になると思います。それぐらい書いてはいるので。


 というか、眠いので寝ます。やばい、最近このセリフばっかりだ……。

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2008/05/23 (Fri)

 [ DAYS ] 解けましたか?

 ごめんなさい、すっかり募集要項出すの忘れてました金曜日。ごめんなさい、次回はちゃんと告知ぐらいはきちんとかけたいと思います。……多分。


 それでは、ちょっくらTRIP?まで行ってきまーす。解答編はそちらで公開予定ですので、少々お待ちいただければ……。


 そうそう、アリス文庫版第1巻、いよいよ明後日発売です。花巻の某所では早売りするかも知れません、が。

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2008/05/18 (Sun)

 [ DAYS ] そろそろ浮上

 だいたい揃ったかな日曜日。そろそろいろんな意味で浮上しようと思うので、今更ながらブログに復帰してみたり。


 とりあえず、アリス特別編・問題編をアップしました。とりあえずはクイズ募集要項は明日あたりにでも出そうかなぁ、と。

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 [ EQUAL ] EquaL 特別編「土蔵・真暗《ドグラ・マグラ》」

EquaL 特別編「土蔵・真暗《ドグラ・マグラ》」

             踝 祐吾


1.


「では皆さん、少し休憩にしましょうか」

 ハンチング帽を被った白髪の男性が手元にある資料の束から目を離し、真っ直ぐに視線を投げかけている。俺は汗だくの軍手を脱ぎ捨て、束の間の安堵タイムに入った。秋とは言え暑さが残る十月。厚ぼったい面の手袋から解放された俺の両手は、まるで水中にどっぷりと浸かり続けていたかのようにふやけまくっている。

 楽じゃないねぇ、と口の中で反芻する。一週間前まではまさかこのような炎天下での作業を丸一日続けることになるとは思わなかった。段々と意識がもうろうとしてくる。かねがね今年の夏は暑いと思っていたが……ここまで続くとは思いもよらず。

「お前これでいいんだっけ?」

 その言葉と共に、数メートル先からマックスコーヒーが飛び込んでくる。

「あ、サンキュー悪いねー」黄色い缶を絶妙なプレーで受け取ると、俺は即座にプルトップを開け、一気に飲み干した。糖分が脳の隅々に行き渡り、それまでの粘りきったような感触が少しずつ晴れやかになっていく。

「津嶋《つしま》ってさー、よくこんなの飲めるよな。練乳だぜ練乳?」

「いいじゃねーかよ好きなんだから」友人の言葉には聞く耳持たずが原則。そのセリフにはもう耐性ができております。

 俺は近くの石に腰を下ろし、空を見上げる。大学のゼミの体験学習──フィールドワークといっても実際やらされているのは土蔵の整理。気楽な考えのもと参加したはいいが、土蔵の中にいるのは教授とか一部の人間だけで、俺たちは天日干しの手伝いばかり。つまりはずっと晴天の下……なんとかならないかなぁ、と改めて思う。

 何で今年の夏はこんなに暑いんだ……と考えながら辺りを見回すと、大学のゼミという所には場違いであるかのように、コップから何かを飲み干している小学生の女の子がいた。

「アリスちゃん、一体何飲んでるの……」

「え、カプサイシンドリンクですけれど……飲みます?」

 芹沢《せりざわ》アリスは手元のバスケットからもう一つカップを取り出すと、水筒に入っていた何やら赤い液体をなみなみと注ぎ入れる。

「待て」嫌な予感がした。「これ何入れた」

「ええと、唐辛子と豆板醤をアルカリイオン水で煮込み、ついでに杜仲茶を少々加え……」

 ……飲めるかぁっ!


 ……時を一週間ほど巻き戻すことにする。

「おまい、ゼミ考えたか?」

 ぺしぺし、とリズミカルな頭蓋骨の音に反応して、俺は思わず目を開けた。講義室の机の上の感触は、木材でありながら家のぬくもりとも違う、無機質な味わいに満ちあふれている。とはいえ、体温である程度暖まりきったそれを引きはがすことは俺には出来なかった。

「考えてない」

「起きやがれコンチクショウ」

 髪の毛が一気に引っ張り上げられ、痛みにより眠気は一気に吹き飛んだ。

「ンな事言われたってさー、まだ二年だぜ? ゼミなんて卒業論文の時に考えればいいんだ」

「何まだ寝言言ってんだよ。掲示板みろって、ゼミの第一希望〆切今日なんだぜ?」

「……まじすか」

 その小太りの、茶色がかった毛を短く揺らした俺の同級生──吉村和孝《よしむらかずたか》は、大きく首を上下に揺らして肯定の意を示している。どうやら本当に本当らしい。

「お前は決めたの?」

「まー何とか。結構悩んだけどなー」

「悩んだってどこさ」

「日本史学教室。一ヶ月に一辺ぐらいフィールドワークとか言って古文書あさりの旅に出るんだ、って先輩が言ってたから気になって」

「へー……フィールドワーク、か」面白そうだけど何をするのかさっぱり分からない。

「フィールドワークっつうのはな、あれだ、机の上だけでは面白くないから外に出て色々調べてみよう、とかそういうヤツ」

「でも日本史にさ、調べ学習ってあんの? もっぱら古文書とかじゃないの?」

「だから古文書あさりの旅って言っただろーが。日本史学の筒井《つつい》教授はな、民俗学も囓っていて各地の郷土史学においては一定の権威を誇っているとか何とか」

 ……んー、まぁそうだけど。確かに一般教養の授業で筒井芳正《つついよしまさ》教授の授業は聞いたことがあるし、結構好きなんだけど……それがどうしたって。

「津嶋、お前決まってないんだったら来週体験ゼミがあるんだってよ、参加すればいいじゃん」

「まぁ、参加することでメリットがあるなら行こうとは思うけれどさ」

 俺はとりあえずの返事を投げかける。投げかけるだけで、実際俺にとっては興味も全くない分野だ。でも一応は文学部の身の上。ある程度史学の素養は付けておいていいかも知れない。

「でも体験ゼミってどこに行くんだよ」

「んーとだな、筒井教授の家の近くに、何でも江戸時代から続くらしい屋敷があるんだそうな。そこの土蔵整理をするうちに、何か歴史的な史料が見つかるかも知れない、ってんで色々探りに行くんだとさ」

「探りー? なんかめんどくさそー」

「実際面倒だとは思うけどねー、まぁ申し込んであるから」

「確かになー。貴重な休みぐらいバイトに精を出したいし…………は?」今なんて言った? 申し込んである?

「だから、お前のことだからゼミ決めてないんだろーなー、と思ってさ。もし決まってたんだったらドタキャンすりゃいいし」

 ちょっと待て、そんな勝手なこと認めるわけに行くか。詐欺だ横暴だ!……とは考えたが、確かにゼミが決まっていないのは事実だし、〆切も近づいていることも否定出来ない。いい加減俺は腹をくくることにした。

「じゃ、よろしく!」お前絶対生贄を捧げようとしてるだろ。天にまします我らが神よ。


 ……で、だ。

「アリスちゃん、何で君がここにいる?」

「はい?」彼女はにこやかに首をかしげるばかり。

 ……もう勘弁してください僕泣きたくなってきました。



2.



「私が誘ったんですよ。氷室の家とはちょっとつながりがありましてね、あそこの新妻さんに紹介して貰ったものですから」

 石動由貴彦《いするぎゆきひこ》と名乗るがっしりした体格の高年男性は、自宅の土蔵があたかも解体されるかのように分析されるのを微笑ましく見つめている。筒井先生よりは数歳年下、と言うようには見えるが。

「新妻……ってもしかして」嫌な予感がした。

「氷室美加さんだよ。あ、ご存じでしたかな」

「すんません、それウチの姉貴です」思わず頭を下げる。あの傍若無人がどこで何をしているのかと考えたりすると変わってお詫び行脚に向かわなきゃならないんじゃないかとすら思えてくる。本当に皆さんすみません。

「しかし、まさかこんな幼い子を紹介されるとは思っても見ませんでしたけどね……」

 石動さんは軽く苦笑いをしてみせる。そりゃそうだよな、誰もIQ四〇〇とか言っても普通は信じないだろうし、そもそも推定でしかないから証拠を見せられるわけでないし。ただ、年齢的には心配するのはもっともだけれど、彼女の頭脳は俺が一緒に巻き込まれた幾つかの事件で幾ばくかのお墨付きが出ている。聞けば海外の大学から幾つかのオファーが出ているという話もあるが、それを蹴って日本に留まり続けているのだ、と若林のオッサンから聞いたことがある。特に何か理由があるわけではないが、彼女の意志なのだそうだ。その代わり、浦神島の時のように、国内のプロジェクトに関しては積極的に参加する方針でいるのだとか。今回もその一環……のつもりなのだろう。

 俺は石の上でへたり込んだまま、天日干しになっている資料を除いてはメモを繰り返しているアリスちゃんを見つめていた。

「アリスちゃんの専攻って歴史学だったかなぁ……?」

 あの時は確かプログラミングだとかそういうのだったように思う。古文書にはほど遠い世界だったような気がしてならないのだが、沸き出でる好奇心を抑えられないものがあるのだろう。俺も小五の頃なんてそんな感じだったからな。

 彼女の側に、二〇代後半ぐらいの妙齢……と言ったらいいんだろうか……髪の毛を茶色くした、若干背の高い女性が近づいてくる。

「どうでしょう、勉強になっていますか?」

「あの、あなたは?」アリスちゃんは文字通りその女性を見上げる。

「由真《ゆま》です。この春に筒井先生の助手を始めたばかりでして」

「由真さん……ですか。名字は?」

「いえいえ、由真麻美《ゆまあさみ》で、由真が名字なんですよ。珍しいとは言われます」

 へー、とアリスちゃんは目を丸くした。確かに俺もあまり聞いたことがない。

「おかげでいろんな珍しいものを拝見させていただいています。どうやら置物が中心のようですね……お皿とか、壷とか」

「多分それは、先代の趣味ですよ」二人の会話に石動さんが割って入った。「ウチもそうなんですけど、氷室とかその本家の房越《ふさごえ》とかは結構古くからある家が多くてですね……私も良く分からないですけど、そういうのを集めていた、とは良く聞きますよ」

 石動さんの言葉には、どこか歯の奥にモノが挟まったかのような違和感を覚える。その辺を深く突っ込んだらきりがないのだろうが、俺としては妙な引っかかりが気にならずにはいられなかった。

 筒井教授もまた、ぱたぱたと彼女らの方に駆け足でやってくる。

「石動さんすみません、あまりゆっくりお話し出来ていなくて」

「いやいや、教授こそわざわざありがとうございます。これも何かの機会ですし」

 段々アリスちゃんの回りが大所帯になってきて、少し肩身が狭いんじゃないか、と彼女の表情を見ようとすると……あれ? どこ行った?

「お待たせしました、津嶋さん」

 後ろからにょっきりと声をかけられると一瞬寒気がする。

「いや、待ってないから、待ってないから。そちらは調子どうよ?」

「ええ、大分順調ですよ。この土蔵が大きいのは旧家だから、と言うのもあるのでしょうが、先代の方は結構目利きだった方のようですね……特に安土桃山・江戸初期の焼き物に目がないと言いますか」

 目がないったって、偽物なんじゃねーかなー。石動さんもあまり知らないみたいだし。

「由真さんがおっしゃるには、どうやら一点一点が博物館や歴史資料館に残っていても問題ないレベルだそうですよ。一つ一億円は下らないとか……」

「え?」

「ですから一億……」

「津嶋ぁー、これ一つぐらい持って帰っても怒られないよなー」俺をこの場に連れてきた小太りの不届き者が、どっかと俺の肩に腕を下ろす。

「吉村の一生がこれ以上ないくらい悲惨なものになっても俺は責任持たないからな」



 作業再開。さすがに一つ一つが億単位のものと聞くと、運び出しにも慎重にならざるを得ない。そんな宝の山を漁っているにもかかわらず、当の蔵の主は俺たちを時折手伝いながらただニコニコと眺めるだけ。……傷でも付けたらどうする気なんだ。

 真っ暗だった土蔵の奥に淡く光が射し込み、埃だらけの姿を少しずつ顕わにする。日は高く昇りきり、陶器がほぼ出揃ったところで、次の作業に移り始めた。

「では、次はこの奥に取りかかります」

 筒井教授がマスクと眼鏡を装着し、蔵の奥へと潜り込む。体験学習なので俺たちだけでなく、数名のゼミ生とそれより少し多い体験参加者が同席しているため、さすがに蔵の中まで入り込むことは出来ない。先程の陶器の運び出しも、教授と男子学生が中心になって行い、由真さんや女子学生は運び出された史料の解析を続けていた。俺や吉村は前者、アリスちゃんは後者に属する。それを黙ってみているのが石動さん、という具合だ。もちろん、史料の扱いは非常にナーバスにならざるを得ないから、ある程度の保険はかけている。体験学習なのに極端に多くない人数になったのは、この辺の費用の問題かも知れない。

 俺は入口の端から少しだけ中を覗いてみる。中にいるのは教授と由真さん、それから立ち会いの意味でだろうか、石動さんの三人が鍵をがちゃがちゃとやっている。しかし、どうも石動さんの手がおぼつかない。悪戦苦闘すること十数分、ようやく扉が開く。

 扉の材木は完全に黒ずみ、ギイ、と響く音すらその年期を感じさせる。開かずの扉……じゃないかも知れないが、それがいよいよ開かれることに幾ばくかのロマンを感じずにはいられない。吉村やアリスちゃん、その他数人の学生が、俺と同じように興味津々とその奥を見つめていた。三人が扉の奥に消えると、何やらガサガサと音が立ち続ける。

 数分後、筒井先生は何やら古びた木箱を持って出てきた。

「これは?」

「どうやら、日記らしい……」そう呟く先生の言葉は何やら曇っているようにも見える。

 俺たちは支給されていた手袋をはめ、埃まみれのその箱を開けると、確かに中には古びた──しかも今世紀中に作られたようではないような──本の山。その中の一冊を取り出して開いた時、誰もがその中の記述に言葉を失った。



“吾、人ヲ殺シタリ”



「一体、誰の日記なんでしょうね」……少女の言葉が、その場の空気を代弁していた。



3.



 扉の奥には特に何もなく、ただその箱だけが放置されていた、という。何となくの期待感は残るものの、出てきたのが不穏な日記一つ、と言うのもどうなのかな、と思う。教授の持ってきた木箱はだいたい普通のミカン箱一つぐらいしかなく、決して大きな箱とは言えない。不気味よねぇ、なんて女性との声がちらほらと聞こえてくるが、その不気味な日記を解析しないことには今回の目的は果たされない。

 おそるおそる続きを読んでみる。

『吾、人ヲ殺シタリ。神無月ノ夕暮レ、血飛沫ヲ上ゲテ笑ウ様ハ美シクモ思エル』

 ……うーん、どうも俺には向かない。何か意味があるんだろうか、とも思ったが全く思いつかない。この辺、それこそ浦神島で見たあの文章すら思い出す。そんな、人を殺したとか言ったって冗談かも知れないし。まさかねー。

 本をまじまじと見つめる。さすがに全て和紙で作られており、百年以上眠っていたこともあってか、少し触るとすぐに崩れていきそうで、不思議な感覚さえ呼び起こす。表紙は淡い蒼。でこぼこした厚い紙が紐で綴じられており、紐自体は紙ほどすぐに取れてしまいそうにはなかった。背表紙は貼っていないが、端に表紙と同じ紙だろうか、少し破れかけたものが見える。

 改めてタイトルを見る。

『彦八狂日記』……これまたえげつないタイトルだ。日記に『狂』なんて文字付けるか普通。彦八、と言うのがこの日記の作者かも知れない。

「すいません、彦八……って誰ですか?」

 石動さんは手元にあった眼鏡をかけてタイトルをまじまじと見つめると、腕を組んでうーん、と唸った。

「ちょっと分からないですね、なにぶん初めて聞いたものですから」

「初めて?」さっきの違和感が再び頭をもたげる。「石動さん、ここの当主じゃないの?」

「津嶋さん、石動さんはおそらくこの家の生まれじゃないんですよ」

 アリスちゃんが口を挟んだ。いやいやお恥ずかしながら、とその言葉を肯定するかのように、石動さんも苦笑いしながらぺこぺこと頭を下げる。

「確かに私は婿養子でして、この家のことの隅々まで、と言われると何とも……」

「アリスちゃん、姉貴から聞いてたの?」

「いいえ、単純に推測ですが……先程から石動さんの動作を拝見していたのですが、どうも蔵の中の様子には詳しくないようです。特に先代の方がコレクションされていたこの陶器類、箱の中に仕舞われていたようでもないですから、おそらくはあまりご覧になったことがないのかも知れない、と考えました──私の学校の男子ですが、よく行ってはいけないと言われるところにも行くような傾向があります──もし、石動さんがこの家の生まれであれば、幼少のみぎりにこういう蔵の中に入った経験がおありなのではないかな、と思いましたので」

「いやぁ、参りました」石動さんは大きく目を開けて、感心するように耳を傾ける。確かに、これなら俺の感じていた違和感も納得が行く。先程、蔵の奥の扉を開けるのに手間取ったのも、彼がこの蔵に足を踏み入れたことがほとんどないと言うことなのだろう。

「こちらに婿入りして三十年経ちますが、実はこの蔵に入ったのは初めてでして」

「三十年も放っておいたんですか? なんでまた」何でも鑑定団とかに出ればいいのに。

「私自身、あまりこういった陶芸に詳しくないというのもあったんですが、どうも開ける気がしなかったんですよ……大事な何かをなくしそうで」

 詩人だなこの人。

「婿養子、って事は……奥さんは入ったことなかったんですか?」

「妻にはこの蔵をどうしても開けて欲しくない……と言われてましてね。文字通り泣いて頼まれるものだから、どうもこの蔵を開けるのには抵抗がありましたから」

「そういえば、その奥さんは……」あたりを見てもそれらしき女性はいない。

「もう五年ぐらい前でしょうか、他界しまして」

 石動さんの顔が一瞬だけ曇る。……まずい、聞いてはいけないことを聞いてしまった。

「五年経ったものですから、そろそろ私自身も吹っ切らなければなりません。そこで、旧知の筒井先生に蔵の調査をお願いしたのですよ」

 その筒井教授は、先程出てきた日記帳をまんべんなく調べている。時々、背表紙を除いたり、表紙をめくったり、慎重にページの間をのぞき見ながら、表情を少しずつ変えてうんうんと唸っている。それは決して妥協を許さない学者の顔だった。

「結構古くからお知り合いで……?」

「私がここに婿入りする直前ぐらいですかね……その頃には学生時代の筒井先生が、この家の側をよく通っているのを見ましたよ。もっとも、家は近所なので、時々すれ違うことは少なくなかったのですが……」

 石動さんはどこか寂しそうに笑った。その表情を見て、何となくアリスちゃんに似てるな、と思う。彼女もまた母親を亡くしており、そういう愛する人を失った哀しみをどこかで共通させているのだろう……とさえ見える。

 筒井教授がその日記を吟味している間、他の学生は石動家の中で一休みしているのか、あたりには誰もいない。吉村を初め何人かの野郎どもは由真さんと何とか仲良しになろうと携帯電話の番号交換を持ちかけていたりする。……全く雰囲気ぶちこわしな奴らめ。

 俺は吉村の脇腹を突っついた。

「……お前、実はこれが目的だったんじゃないのか?」

「いいじゃないか男子たるもの女子を求めず何とする! これぞ世界の法則宇宙の基本!」

「はいはいごもっとも。ライバルは多いみたいだから気をつけなー」

 俺も由真さんに聞きたいことがあったから取り巻きと一緒になるしかないのだけれど。

「すんません、あの日記の背表紙に付いてたあの紙、何ですか?」津嶋空気読めよブーブー、と言う声が聞こえるが全く気にしない。お前ら金払ってナンパに来てるのかよ。

「あれは角布《かどぎれ》と言ってですね、ああいう紐で綴じた本を和綴じと言うんですけれど……それらの本に付いている、角を保護するための布や薄めの紙のことです」

「保護材、と言うことは結構上質な本に付けるんですね」いつの間にかアリスちゃんが話の輪に入っていた。さすがに恋愛対象外だろうから、誰も彼女には見向きせず、むしろガキが分かったような口をきいて、と言う目で見ている。まぁ、普通はそうだよな。

「そうですね、日記本に付けるのは珍しいと思います。もしかしたら」

「日記に擬した物語、かも知れませんね。いわゆる大衆の人のための本です」

「その辺は詳しく分析しないと分からないですね……なにぶん『彦八狂日記』なんて文献は聞いたことがありませんから」

 知的に首をかしげる由真さんは、やはり大人の女性という雰囲気を醸し出しているのか、よく見ると男性陣に混じって女子学生も何人か惚けたような愛で彼女の仕草を観察していた。男性にも女性にも受けがいい人間はなかなかいない。ある意味特権だろう。

「そろそろ今日は終わりましょうか、三時も回ったことですし。由真さん」

 筒井教授が呼びかけると、彼女は目の前にいる男子学生を見据えて、

「じゃ、後かたづけ始めるから、よろしくね」

 は~い、と大きな返事が高鳴る。……小学生かお前らは。



4.



“吾、人ヲ殺シタリ”

 どうしてもその言葉が引っかかって頭から離れなかった。翌日になっても落ち着かない。アレがもし小説とかだったら変な不気味さはそれはそれで終わる。むしろ、そんな心に突き刺さる言葉を考えた作者に拍手を送りたいぐらいだ。

 講義終了のベルが鳴り響くと、吉村がヨォ、と声をかけてきた。

「昨日麻美さんの電話番号聞いちゃったんだよねー」下の名前で呼ぶんかい下の名前で。「早速電話掛けちゃおっかなーどうしよっかなー」

「で、なんでそれを俺にわざわざ話しに来る。見せびらかしたいだけか」

「いや、津嶋もあの人気になってんのかなー、と思って」

 まぁ、気になってないわけではないけれど……「うーん、やっぱり気になるよなぁ……」

「だろー? だから俺一人じゃ心配だから一緒に付いてきて……」

「いや、あの日記がどうもなー」

 ズルッ、とこける仕草が見えた。俺は吉本の芸人じゃない。

「いいじゃねーかよ、あれはフツーに筒井の仕事だろーが。俺たちには関係ないし」

「吉村、頼みがある。由真さんに連絡取れないかな? あの日記をもう一度見たい」

「おやすい御用で」……こいつは電話する切っ掛けがあればなんでもいいのか。


「まさかいきなり日記を見たいと来るとはね……」

 由真さんは心なしか呆れ顔だ。まぁ、少なくとも昨日見た古文書をもう一度見たい、なんて酔狂な学生は多分俺以外にはいないだろう。自分がこれほどまでに好奇心に凝り固まっていたとは、意外としか言いようがない。

「でしょー、朴念仁なんですよこいつ。いざとなったらのめり込むタイプ」横で吉村がチャチャを入れた。まぁ否定は出来ないけどな。

 俺たちは研究室に入り、由真さんは一度教授の部屋に行く。待つこと数分、彼女は人数分の白い手袋と一緒にその史料を持ってきた。「貴重な史料だってことが分かってきたから、大事に扱うように」……とのこと。俺は手袋をはめ、そっとその日記を再び手に取る。何枚かめくっていて再び現れた文字。

『吾、人ヲ殺シタリ。神無月ノ夕暮レ、血飛沫ヲ上ゲテ笑ウ様ハ美シクモ思エル』

 言葉だけだとそんなに感じないが、古い筆文字で描かれるとそう悪くないように思える。江戸時代の文章にしては非常に読みやすく、崩し字もそんなに多くない。その文言の部分の紙は思ったよりコシがあり、他のページに比べて少し重厚感を感じる。紐も意外に新しい。若干の違和感はあったが、この文章のインパクトに比べたら、と思う。

 ふと気付いて、背表紙を見ると、昨日破れかけていた紙──角布がきれいに消えていた。

「由真さん、これって見つかった時のまんまですよね?」

「ええ、多分そうですけれど……筒井先生はそういうところに細かいから、史料の保管には結構厳しいし」

 だったら学生にその貴重な史料の運搬をさせるなよ、との言葉を飲み込んで話を聞く。

「結局、この史料はどんなのか分かりました?」

「どうやら、本当に誰かの日記ではなくて、日記に見せかけた浮世草子か何かみたい」

「浮世草子?」

「簡単に言えば小説作品ね。やっぱりこの中身は創作で、彦八というのは主人公の名前らしいよ。石動さんに確認を取って貰ったけれど、彦八という名前の人間はあの人の祖先にはいなかったみたいだし、文章にも暗号めいたところは全くない」

 俺は安堵の表情を隠さなかった。ゴテゴテした謎も開いてみれば単なる杞憂、と言うわけだ。



「だってさ、これで物語は一件落着。どうよアリスちゃん、これでもう考えることはない」

 オッサンが遅くなると言うので、たまには俺が飯を作ってやれと言うことになった。卵をふんわりと仕上げ、エビとイカを刻みミックスベジタブルと共に油で炒め、最後に飯を豪快にぶち込む。軽くキムチ風味に仕立て、その一方で彼女専用に一味唐辛子をセットしておいた。……というか、別々にしないと今度は俺が食えなくなる。野郎一人のアパートで、料理の出来上がりを今か今かと待つ少女に対し、俺はこの事件の顛末を語った。

「その紙だけ妙にコシがあった、と言うのが気になりますね」

「そんなことを言われたってさ、ボロボロになっていたから補修したんじゃないの? いくら何でもこのまま朽ち果てさせるわけにはいかないだろうし」

 茶碗に軽く盛って、皿の上に反転させる。上出来。腹ぺこ少女の前に一味唐辛子とチャーハン、それから中華スープワカメ入り。箸は二人分ないので割り箸をセットする。挨拶を行い、半分ぐらい食べ進めたところでアリスちゃんが話を始めた。

「津嶋さん、本当にこれで全て終わったと思っていらっしゃいますか?」

「え? いやいや終わったでしょ。変な日記もちゃんと小説だったってことで解けたし、全く問題はない」

「ですが、犯罪を見逃すわけには行かないと思います」

「……は?」なんだそれ。「犯罪?」

「今回は一見、これで全て終わっているようにも見えます。ただし、そこで密かに行われた犯罪を、私たちは本当に見逃していいのでしょうか?」

「いや、良くないけど……」俺は必至で昨日から今日にかけて起こったことを全て思い出す。犯罪らしき犯罪が行われた形跡はどこにもない。だが、こうも言う。犯罪が起こったことすら分からせない犯罪──人はそれを『完全犯罪』という。

「ヒントがあるとするならただ一つ。何故、厳重に保管していたはずの史料から角布が紛失してしまったのか……それが消えた理由がはっきりすれば、今回起こった事件は見えてきます」

 彼女はにこやかに微笑んで、「ごちそうさまでした」と呟く。

 彼女の手元には……二本の箸がきれいに、「=」の形となって揃えられていた。



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【 問 】芹沢アリスが指摘した『完全犯罪』とは何か説明せよ。

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2008/05/11 (Sun)

 [ DAYS ] 中二病と長文病は非常によく似ている

 ガタケerも文フリerもみんなお疲れ日曜日。というわけでガタケットの方に行っておりました。小笠原さんに久々にお会いしたので「文フリ出たかったねー(´・ω・`)」「ねー(´・ω・`)」という会話をしつつ。なんで文フリはあんなに〆切早いんだ。夏コミ前には準備しておかなくちゃいけない……のかなぁ。


 と、ガタケットでお会いした方には喋ったのですが、昨年の「EquaL//PhantoM」で予告してました「アリス文庫版」を出します……というのは4月23日号で書いたとおりなのですが、ついでに書き下ろしも載せてみることにしました。おかげでページ数320ページ弱。これで3分冊の第1巻なのが泣きたくなりますね!(苦笑)……ちなみに今、手元の文庫本を調べてみたら「アイルランドの薔薇」とか「人類は衰退しました」とか「星を継ぐもの」とかよりも厚いことが判明しました。ちなみに「土か煙か食い物」よりは若干薄いです。勝った! YA-HA-!!……このむなしさは何でしょうね。うーむ。


 え、書き下ろし?……と思ったあなた、その通りです。また真相当てクイズやります。今回の難易度は中くらいかなぁ。だいたい来週末には問題を公開すると思うので、楽しみにお待ち下さい。

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2008/05/10 (Sat)

 [ DAYS ] 告知忘れてた

 明日ガタケットおります土曜日。今日はコスプレイベントだったらしいのですが、コスプレ分野と距離を置いている僕としてはちょっと(20kmほど)遠目に見ています。


 とにかく、明日新潟で会える人は会いましょう。文学フリマの依託お願いし忘れたけどな!

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2008/05/09 (Fri)

 [ DAYS ] 正直、これは反則だと思うんだ


 うん、沈んだ気分が一気に晴れるね金曜日。ちょっとここ数日、色々あって凹んだりしてたのですが、だいたい落ち着いてきました。何とかやっていけそうな気分。気分だけは。

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2008/05/04 (Sun)

 [ DAYS ] 黄金週間って映画会社が名付けたんだって

 トリビアと日曜日。色々引きこもって制作中につきダイバーモード久々バージョン。帰省した意味があまりないなぁ(苦笑)。

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2008/05/03 (Sat)

 [ DAYS ] オタクだからって立体物を愛でるわけではありません

 なんかみんな誤解してないか土曜日。帰省中につきひたすら羽根を伸ばし中。明日から執筆活動再開するよ(誰にも信じられなそうだな)。眠いので今日もおしまい。

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2008/05/02 (Fri)

 [ DAYS ] 栄光の架け橋へと

 これからバス乗るんです金曜日。飲んでるかつ帰省前なので今日はおしまい。

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2008/05/01 (Thu)

 [ DAYS ] 扉の向こうへ

 創作小説のこれからを考えると難しいよね木曜日「やるおが同人小説家になるようです」を読みつつ、物書き仲間とのメッセを進めていたのでした。ちなみにコミケで言うと創作文芸島というのはなんか鬼子扱いをされている印象があり、ここ数回は2日目と3日目を行き来している(ような気がする)。ちなみに夏は3日目の予定だとか。閑話休題。


 「創作小説」ってのは結構一期一会みたいな部分があって、自ら本気で売り込みにかからない限りは手にとってもらうことすら危ういし、はっきり言って「30部売れたら売れすぎ」みたいな感覚はある。コミケや文学フリマ、ぶんぶん! 等の方が「創作文芸」を目当てに来る方が多いので、かなり行き届くことも少なくないが、コミティアなどの創作オールジャンルや、ましてや完全オールジャンルとなると……となることの方が多いのだ。


 従って、まず読んでもらうための努力をする必要があるのだが、それをどのように持っていくか、というのは難しいところがあって……この話はまた改めて。メッセのやり過ぎで睡眠時間が削られています。

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