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10 /![]() | 魔人探偵脳噛ネウロ―世界の果てには蝶が舞う (JUMP j BOOKS) 松井 優征 (著), 東山 彰良 (著) 集英社 2007-07-19 by G-Tools |
○本日の読了物
【一般小説002】東山彰良「魔人探偵脳噛ネウロ 世界の果てには蝶が舞う」(集英社ジャンプJブックス)
……脱格系ミステリ漫画のノベルス版。本編のように突拍子もない犯人は出てこないものの、コミックス新刊の彼の行動を対比させながら読むと非常に感慨深い。ああ、もっと早く読んでおくべきだった。
![]() | 少女は踊る暗い腹の中踊る (講談社ノベルス) 岡崎 隼人 講談社 2006-06-07 by G-Tools |
そういえばこのカテゴリも久しぶりだなぁ。某所の読書会みたいなもののために読んだ作品(ぼかしすぎて訳が分からなくなっています)。
連続乳児誘拐事件に震撼する岡山市内で、コインランドリー管理の仕事をしながら、無為な日々を消化する北原結平・19歳。自らが犯した過去の“罪”に囚われ続け、後悔に塗れていた。だが、深夜のコンビニで出会ったセーラー服の少女・蒼以によって、孤独な日常が一変する。正体不明のシリアルキラー“ウサガワ”の出現。過去の出来事のフラッシュバック。暴走する感情。溢れ出す抑圧。一連の事件の奥に潜む更なる闇。結平も蒼以もあなたも、もう後戻りはできない!!第34回メフィスト賞受賞!子供たちのダークサイドを抉る青春ノワールの進化型デビュー。
何となく「オタクっぽくない佐藤友哉」という言葉が浮かびました。この前提が正しいかどうかは分かりませんが、閉じた世界のみで展開される話であることは確かです。「父親のコインランドリーを……」という主人公には両親の話がほとんど出てきませんし、襲われた赤ちゃんの中には「次女」がいるにもかかわらず、その姉の姿がほとんど出てこなかったり。もしかしたら、「セカイ系」の一種に類することが出来る話ではあるかも知れません。僕にはこういう話は書けないなぁ。凄惨すぎて、勝手に救いを求めて。良いのかそれで、という気はしなくもないです。考え過ぎかな。
僕の感想としては、「すごいけど認めたくない」というのが正直なところ。作者はもしかしたら「現実は現実、小説は小説」と割り切っているのかも知れない。そんな感じがするんですよね。何か生々しく書かれているのに、要するにDQNが多すぎて現実味がない、という感覚なのです。だから、読んでいて作中世界にどっぷりと填りつつも、主人公の目線を極めて冷めた視点で見てしまうのです。要は感情移入出来ない、ということでしょうか。何となく読者を選ぶ作品だなぁ、とは思います。シリーズ化しにくい展開でもありますし(そのうち○○サーガとか言い始めたらびっくりですが)。決して面白くなかったわけではないのですが、腑に落ちない感覚を得ました。うーん、殺人がサラダ油みたいな、というか(どんな例えだ)。
まー、そのうち太田克史からお呼びがかかりそうな作家だとは思います。年代的にも最年少だし。
こちらに書き込むのはじめてです。でも見るのもはじめてです(汗)
こんばんは、先日の回廊チャット以来ですね。
>オタクじゃない佐藤友哉
ヒキコモリじゃない滝本龍彦とも言い換えられそうですね。ようするに、人間どころかキャラクターすら描き切れていない、という感じでしょうか。
これは、上記二人がそうであるという意味ではなく、踝さんの感想からそう読み取れたということです。
ども、こちらでははじめまして。見事な絶賛休止中です(笑)。
>ようするに、人間どころかキャラクターすら描き切れていない、という感じでしょうか。
僕自身は佐藤作品はフリッカー式しか読んでいないので一概には言い切れませんが(滝本作品に到っては読んですらいません。なので、佐藤さんと滝本さんを同列に扱うべきかどうかについては留保いたします)、
一言で言えば「二番煎じ」以上の何者でもなかったのですよね、僕にとって。
僕にとって佐藤友哉は「オタクノワール」という変なジャンルを開拓した人だと思うんですけれど、
岡崎隼人の場合はステレオタイプの組み合わせであって、それ以上ではないんですよ。
キャラクターすら……というのは言い過ぎかも知れませんが、なんか全く思い入れすらなかったのも確かですね。
そんな感じなので、「成長を期待する」としか言い切れないです。要はもっと作り込んで欲しかったり。
……や、自分が言えることではないのですが。
![]() | 法の庭―NECESSITY KNOWS NO LAW (4) (ヤングジャンプ・コミックス) 田原 成貴 集英社 2005-08-19 by G-Tools |
![]() | 法の庭―NECESSITY KNOWS NO LAW (5) (ヤングジャンプ・コミックス) 田原 成貴 集英社 2005-10-19 by G-Tools |
読了。今年3冊(小説0、漫画3、その他0)。4巻は去年読んでいたので除外。
最初は人間ドラマ風に始まりながら、回を追うごとにミステリ風に変化していく事は面白いように思う。
このミステリコミックがすごい!でも書いたが、4巻収録の放火事件は物語としてもかなり秀逸の出来だと思うし、5巻においても「被告の有罪・無罪をいかにして立証するか?」というミステリ的な部分は見ていて面白かった。
次回が楽しみな、安心して読める漫画である。
![]() | コミックマスターJ 13 (ヤングキングコミックス) 余湖 裕輝 少年画報社 2005-11-28 by G-Tools |
読了。今年2冊(小説0、漫画2、その他0)。
やはりこの漫画は熱い。熱すぎて話の展開がお空の向こうに行ってしまうくらい熱い。
最初の未収録分三話はその今までのパターンと同じオーソドックスな精神論物、
そして最終章は「一億の伝説編」「神との対決編」に連なる最終章……いわば「ハルマゲドン編」であろうか。
「燃えよペン」+「ブラックジャック」なこの作品がここまで風呂敷を広げる事になろうとは誰も思わなかったに違いない。もしかしたら、作者自身さえも。途中ぐだぐだになってしまった感じがするのは否めないけど、とりあえず今は完結した事自体に拍手を送りたく思います。面白かった。
![]() | Kiyoshirou伝奇ファイル (1) (角川コミックスドラゴンJr.) 和田 慎二 角川書店 2004-12 by G-Tools |
読了。今年1冊(小説0、漫画1、その他0)。
ミステリを期待してたのに伝記物だったんで、ちょっと肩すかし。
決して面白くないわけではないのだが……もうちょっとおどろおどろしくても良かったんじゃない。かなぁ。
簡単に面白かったもの。
こんな感じ……かなぁ。ネウロに出会えたのが今年の最大の収穫だと思います。
さて、来年はどれくらい読めるかなぁ。今年も小説あまり読まなかったので、来年こそは、と思います。思うだけかも。
![]() | 大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301)) よしなが ふみ 白泉社 2005-09-29 by G-Tools |
読了。今年43冊(小説4、漫画39、その他0)。
とある村から起こった未曾有の大疫病は、日本の人口構造を大きく転換させた。年頃の男性が次々と死に絶えた結果、女性が働き手の主となるところとなり、その結果男女の役割を交換せざるを得なくなる。江戸幕府も三代将軍以降女系が相続するとなり、いわゆる大奥は女人禁制の城として、美男三千人を召し抱えることになる――近年大ブームの『大奥』モノを百八十度転換した、パラレル江戸時代の歴史大作、ここに開幕。……といっては見たモノの、スズキトモユさんが解説しちゃったのでかぶらないように紹介するの難しいよ! あやまれ!(誰に。)
『西洋骨董洋菓子店』が月9になったりして今や売れっ子作家となったよしながふみさんですが、耽美系作家の一翼を担うことでも知られています(中村春菊さんとかこうじま奈月さんとかのライン?)。のでいわゆる掛け算が大好きな婦女子の方々は楽しめること請け合いです……が、本筋はそこにあるのではなくて。
第一巻は彼女がいるにもかかわらず婿入りしたくないためだけに大奥に潜り込んだ水野を中心に、『男だらけの世界』を描いていきます。モーホーの気があったり、あるいは出世のために上司に取り入ったり(場合によってはそのままむにゃむにゃ)、と怪しい世界はあることにはあるのですが、何よりも男らしい水野のさわやかさが中和してくれますね。
そして七代将軍家継が逝去すると、紀伊からやってきた新将軍が幕政の大改革に取りかかる……この女性こそ、(史実では)後に享保の改革を行うことになる、八代将軍徳川吉宗である。
ちなみに将軍交代についてはほとんど史実通りだし、加納久通自身も実在の人物*1だったりして(吉宗登場後すぐ罷免された『間部』とはおそらく間部詮房のことだろう)、その辺は意外と史実に忠実だったりする。吉宗が水野の危機に下した判断はそのまま「姐さーん!」と叫びたくなるようなあっぱれな結果で、見事なハッピーエンドを見せてくれました。後味が凄くいい。この辺で、『素晴らしい!』としか言いようがないです。
で、第四話では吉宗はパラレル江戸時代における謎に挑んでいくことになります。それは……まぁ、読んでみてのお楽しみと言うことで。
個人的には提出されている謎以外にも色々あって、本来の『大奥』にある実母と正室の差が、母体が一つの場合区別がつきにくい……といった男女交代によるさまざまな変更と性差論への影響が見所かなぁ、と思います。漫画で哲学をテーマにするなら、ジェンダー論に関わってきそうです。いろんな事を考えさせてくれそうで楽しみ楽しみ。次巻も買うと思います。面白かったです。
| 翔迷宮・石迷宮 (白泉社文庫) 神谷 悠 白泉社 2005-09-15 by G-Tools |
読了。今年42冊(小説4、漫画38、その他0)。
![]() | Q.E.D.―証明終了 (22) (講談社コミックス―Monthly shonen magazine comics (KCGM1011)) 加藤 元浩 講談社 2005-10-17 by G-Tools |
読了。今年41冊(小説4、漫画37、その他0)。
![]() | 甲賀忍法帖・改 (2) (カドカワコミックスAエース) 浅田 寅ヲ 角川書店 2005-09-10 by G-Tools |
読了。今年40冊(小説4、漫画36、その他0)。
残り 伊賀・九、甲賀・六――ついに始まった伊賀と甲賀の忍法合戦。甲賀弦之介はそのことをつゆ知らず、伊賀の里で朧との逢瀬を満喫していた。長年の怨念の連鎖を断ち切るべく和睦へと向かっていた弦之介だったが、次々と倒される仲間を前に自ら立ち上がる。しかし、それは愛する朧を自らの手で討ち取ることにすぎなかった……。それまでの『甲賀』とは全く違ったサイバーパンク忍法帖、第2章。
というわけで、両軍トップの幻術は『瞳』であり、弦之介の『瞳術』はいわば最強の矛、朧の『破幻の瞳』は最強の盾と言える。お互いの瞳を封じた場合、他の者同士によるサポートがどうなるか見物ですが……ああ、まだまだ待たねばならないですなぁ。楽しみであります。
しかし、相変わらず浅田さんの漫画は一読ではわかりにくいです。その辺が読みごたえがあるところであるんですけれどね。
『前巻感想』→http://qed-jp.com/log/200502/252156.php
![]() | センゴク 5 (ヤングマガジンコミックス) 宮下 英樹 講談社 2005-06-06 by G-Tools |
![]() | センゴク 6 (ヤングマガジンコミックス) 宮下 英樹 講談社 2005-09-06 by G-Tools |
読了。今年39冊(小説4、漫画35、その他0)。前巻の部分書いてなかったので書いてみる。5巻では「姉川合戦編」、6巻では「比叡山焼き討ち編」の前半を描いている。
信長と手を切り、真っ向から対抗する浅井長政。浅井軍の先駆け大将・山崎新平*1の立てた『母喰鳥(ふくろう)の計』が姉川を舞台に始まろうとしていた。その戦法は、戦国従来の戦法とは全く異なるものだった。通説の矛盾を指摘し、新たな説を生み出した部分は慧眼であるし、その辺は丁度今週でている『週刊 ビジュアル日本の合戦』(これも講談社刊)の『姉川の戦い』編と読み比べていただくといいだろう。また、『史実に忠実に』とあるが、Wikipedia等を見ると『木下秀長はこの時点では「秀長」を名乗っていない』等、厳密に言えば若干片手落ちの部分が見られるのも残念だ*2。
しかしながら、それを上回る迫力とスケールが描かれており、上手くハッタリの効いた作品なのかなぁ、と思います。センゴクが弟分の死を目の当たりにし、それを乗り越えていく様は見ていて泣けてきますし、同時にセンゴクと蝶姫*3の恋物語も裏で進行していき、6巻の大半はこれに割かれている。
そして6巻で描かれる『女郎蜘蛛の計』はやっぱり「ずりー!」と言わざるをえないのです。ああ、先が気になりますよー。
お蝶は架空の人物ですよ?
その当時(1年半前の段階)ではまだゴンベエとお蝶の今後が分からなかったもので、勝手に確信して*3の説を立ててしまったのですが、どうやらチガウっぽいですね。
(ちなみに僕の中では「お蝶=信長の嫁・帰蝶」説でした……でもよく考えたら時代が合わないよなぁ)
お詫びして訂正いたします。
![]() | 魔人探偵脳噛ネウロ (2) (ジャンプ・コミックス) 松井 優征 集英社 2005-09-02 by G-Tools |
読了。今年37冊目(小説4、漫画33、その他0)。今年は本当に本読んでないな。まずいな。
謎を捕食する魔人・ネウロと大食らい女子高生・弥子が謎を解く娯楽推理漫画、「事務所編」と「アヤ・エイジア編」を収録。
実は事務所編は何回か読み返したけど未だに良くトリックが分かっておらず、アヤ編も気を失わせる時に誤って殺してしまったらアウトじゃないかという偶然に頼った部分はあるんですけれど、この漫画ではトリックは二の次で、画面全体に現れるグルーヴ感を楽しむのが一番よい方法なんじゃないかな、と僕は思います(多分ネウロをトリック目当てで読んでいる人はいないだろうけど)。
で、相変わらずのおまけも満載。弥子パパはママに殺されるか刑事に殺されるかの違いだったってーのがにんともかんとも(苦笑)。普通にこの人は米を洗剤で研いだりしてるんだろうなぁ。たまに実在するんですよ、既に絶滅したかと思ってるんですが。
今回、アヤ編には犯人の動機について詳細に紡がれており、その動機は少し考えれば読者の前に明らかにされるものであります(ネウロの決めぜりふを引用するなら、ネウロはストーカー逮捕前に犯人の正体を見破っていたことになるのですが)。弥子はある意味読者の投影なわけで、弥子が分かる=読者にも分かるだろう、というのを作者さんは想定していたんじゃないかな、と思うわけです。同時に、今まで犯人の動機に興味の無かったネウロ自身に変化をもたらす話でもあり、今後の話の広がりを予感させるものであります。大変面白かったです。今後、惰性におもねらず、いろんな意味で突き抜けてくれることを期待しています。
既刊感想→『魔人探偵脳噛ネウロ』1巻
![]() | 本格ミステリ05 2005年本格短編ベスト・セレクション (講談社ノベルス) 本格ミステリ作家クラブ 講談社 2005-06-07 by G-Tools |
読了。今年36冊目(小説4、漫画32、その他0)。
感想は2005インターネットで選ぶ本格ミステリ短編ベストを参照のこと。何か手抜きだなおい。
……って、ぎゃー! 対象と大勝を間違えたー!! まぁよくある事ですよね。ぽかすかじゃんっ。
すすすみません、誤植に気付かないままアップしておりました。
訂正しましたので、ご確認ください。
気付くのが遅くなってごめんなさい。
いえいえこちらこそ、メールで申告すりゃあいいのにわざわざこんな形を取ってしまって申し訳ありません。
![]() | クドリャフカの順番―「十文字」事件 米澤 穂信 角川書店 2005-07 by G-Tools |
読了。今年35冊目(小説3、漫画32、その他0)。
感想は第15回「もえたん 萌える探偵小説」を参照のこと。しかし、結構僕の評価って低いんだな……。
![]() | 魔人探偵脳噛ネウロ (1) (ジャンプ・コミックス) 松井 優征 集英社 2005-07-04 by G-Tools |
読了。今年34冊目(小説2、漫画32、その他0)。
女子高生・桂木弥子の父親が殺された。密室の惨殺事件。謎に満ちた事件は弥子の日常を混乱へ……。一向に捜査が進展しない中、悲しみにくれる弥子の前に脳噛ネウロと名乗る男が現れた。彼は言う。究極の『謎』を解き(くい)たいと……!!
ドーピングコンソメスープの登場で変なものヲタクの心を鷲掴みにしたあの『ネウロ』がついに単行本になって登場ですよ! 表紙はもちろん逆さまのネウロ。しかし、Amazonの画像には帯がついていません。というわけで、帯を若干上にあげてください。
怖いですから(いろんな意味で)。
そしてページをめくるたびに出てくる怖さと遊び心満載の仕掛け。一応探偵物と銘打ってはいますけれど、作者の言葉通り散りばめられた遊びにツッコミを入れるのがこの漫画の読み方。『探偵ギャグ』という面では昔にはあの大場つ……げふんげふん。ガモウひろしさんの『僕は少年探偵ダン♪』しかり、あさりよしとおさんも『少女探偵金田はじめの事件簿』という数々の漫画が生まれては消えていきましたが、どれも大ヒットには至りませんでした。探偵ギャグというジャンルにおいてここまで読者に愛される作品になったのは初めてではないでしょうか。
そして幾多の『探偵ギャグ』と一線を画しているのが、魅力的な謎と個性的な犯人描写。今回は『毒殺』『密室殺人』『アリバイトリック』とありまして、謎はどれも魅力的です。推理ものにとって伏線がしっかりと張ってあるというのは必須条件でありますが、だってコレ、『ギャグ漫画』ですから。伏線はこれでもかと言っていいほど張られません。申し訳程度にヒントがあるので、目を皿のようにすれば解けるかもしれませんが……そんなことが出来るのはネウロだけです。それでも解答編では一応の筋道が立っているのが(まぁ、伏線さえ張らなければ何でもあり、という意見もあるのですが)不思議なところ。『桂木家殺人事件』では全ての謎が解かれ終わったあとに第二話を見ると、しっかりヒントらしきものが描かれてます……んー、芸が細かい。この事件では『何故部屋は密室となったのか?』というホワイダニットが事件を解決する決め手となるので、まだ読んでない方はゆめゆめご油断なさらぬよう。
そして、後者の犯人などは、『レストラン殺人』における至郎田シェフ*1のあの姿*2はどう考えたってギャグにしか見えませんね。他の犯人もそれなりに人外な格好で出てくるのですが、この人には敵わないでしょう。そして、この人の登場が作品の方向性を決定的にしたとも言えます(笑)。「ありえねー」と叫びながら読んでいくのがいいかと思います。
まぁ、結局の所キワモノ漫画ではあるのですが、僕みたいな小説を買うと始めに読者への挑戦状を探す奴にはうってつけかもしれませんね(笑)。あとは一度読み終えると再読以降はひたすら解答編だけ読むヤツとか(それもお前か)。いずれにせよ2005年のジャンプの中では注目作品の一つでありますので、探偵物のフォーマットに慣れた方にこそ読んで欲しい作品ですね……ガチガチの本格崇拝者にはお勧めしませんけれど。
決めぜりふは「この『謎』ももはや我が輩の舌の上だ」。ああ、でもやっぱりネウロと同じく僕も謎の味を味わいたいわけですよ。んー、ネウロで本格ミステリって描いてくれないかなぁ……むしろ僕が勝手に小説を書けばいいのか。そうか、そうしよう。どきどきわくわく(いつも通りの舌先三寸)。
![]() | Q.E.D.―証明終了 (21) (講談社コミックス―Monthly shonen magazine comics (KCGM993)) 加藤 元浩 講談社 2005-06-17 by G-Tools |
“火サス刑事”登場!!!
舞台は小京都・金沢……。
狙われた美人女優を助けるため、芭蕉の句に秘められた暗号を解読し、密室トリックも見破る。
もちろん温泉とグルメと断崖絶壁が盛りだくさん……な事件を夢見る1人の刑事。
人は彼をこう呼ぶ……“火サス刑事”と!!
読了。今年33冊目(小説2、漫画31、その他0)。あ、一ヶ月ぶりか。
今巻では冬の山荘ものをモチーフにした「接がれた紐」と二時間ドラマをモチーフにした「狙われた美人女優、(以下略)」の二本立て。
前者の「接がれた紐」では、雪の山荘に閉じこめられた燈馬たちの前で繰り広げられる密室劇。密室劇というわけで「誰がそれを行ったか?」「なぜ犯行は行われたか?」を同時に問うフーダニットものとなっているわけです。このシリーズにストイックさを求める方には楽しんでいただけると思います。しかしながら、地味に事件が進行していくので、これぞ、と言ったエキセントリックさはありません。とにかく淡々と物語が進行していくので、見落としに注意が必要。
後者の「(タイトル略)」*1では二時間ドラマ好きの笠山杉道=火サス刑事を中心に繰り広げられる珍騒動。事件の構造は至ってシンプルなのですが、火サス刑事の行動に事件も読者も翻弄されます。こんがらがった……というよりこんがらがせられた事件の謎を解くのはもちろん燈馬くんの役割。さて、刑事の行動に惑わせられずに事件をすっきりまとめることが出来ますか?……意外なところに伏線が張ってあって、結構甘く見ていた僕は「うそ、これだけじゃなかったの?」とびっくり。フーダニットでもハウダニットでもないですし……何ミステリに分類されるんでしょうね(笑)。……うーん、やっぱりユーモアミステリになるのか。事件としてはそう難しくないのですが、やっぱり最初の「接がれた紐」と比べると面白く感じるのは、「接がれた紐」の方が犯人の独白でいきなり終わっているのに対し、こちらの方がすっきり落ちがついているからかなぁ。エンドロールは出ませんが、大変楽しませていただきました。面白かったです。
| 名探偵夢水清志郎事件ノート (Vol.2) (KCデラックス) はやみね かおる 講談社 2005-04 by G-Tools |
今年32冊目(小説2、漫画30、その他0)。
「笙野ノ里には魔女がいる……」推理ゲームを企画して町おこしをしよう! そんな企画を打ち立てた雑誌編集者に半ば無理矢理つれられて笙野ノ里にやってきた夢水元教授と亜衣・真衣・未衣の三姉妹。しかしそこで教授を待ち受けたのは、『魔女』からの挑戦状だった。次々と襲われる人たち。空を飛ぶ人影、そして密室での襲撃……果たして教授はこの謎を解き明かすことはできるのか? ドラマ化もされた大ヒットジュヴナイルミステリ、漫画化第二弾。有名な『消える足跡』『幽霊のシュプール』の謎に教授が挑む前日談も収録。
いやぁ、これは素晴らしい。僕は相変わらず原作を未読だったりするので、まさかここまでガチガチの古典的本格をやっていただけるとは思いもしませんでした。しっかりと『読者への挑戦状』が挟み込まれていたにもかかわらず、ちょっと考えれば真相を看破出来たにもかかわらず、あっさりと騙されました。んー、不覚。実は○○(伏せ字)が出ない、というのもトリックの構造に組み込まれていて、感心することしきりでしたね。
物語としては予定調和ではあります。ですが、ラストの切なさ、あるいは残酷さはジュヴナイルミステリとして一つの枷になるところを、上手くコントロールしているような気がしました。原作も読んでみようっと。大変面白かったです。
| コミックマスターJ 12 (ヤングキングコミックス) 余湖 裕輝 少年画報社 2005-04-25 by G-Tools |
今年31冊目(小説2、漫画29、その他0)。
伝説のスーパー漫画アシスタント、コミックマスターJ。彼の腕は筆を選ばず、常に極限状態でも原稿を描ける状態にある。果たして、彼があえてアシスタントを目指した理由とは? 完結へのカウントダウンが始まった。
……てか、相変わらず熱いよ!! ここ数巻続いていた社会派漫画とは一線を画し、文字通り『王道』の域に戻って参りました。ついに○○との対決となり、その先は……? という話だったりします。吼えろペンとはまた別の意味の熱さ。これを文章では語りにくいなぁ。
![]() | 名探偵コナン (Volume49) (少年サンデーコミックス) 青山 剛昌 小学館 2005-04-06 by G-Tools |
今年30冊目(小説2、漫画28、その他0)。
次々と集結する黒の組織のメンバー。ターゲットを察知したコナンにFBIが加わり、ついに全面対決! 果たしてこの頭脳戦を制するのは……?
本格推理の面よりはコンゲームが得意な同シリーズとしては本領発揮の全面対決! あの人やこの人も再登場し、暗殺部隊と阻止する者との対決は意外な方向へ……? いやー、するすると読ませていただきました。そして登場する謎の新キャラ。どのように話に関わってくるか楽しみです。
![]() | 藤子・F・不二雄SF短篇集 (1) 創世日記 中公文庫―コミック版 藤子・F・不二雄 中央公論社 1994-09 by G-Tools |
今年29冊目(小説2、漫画27、その他0)。
藤子・F・不二雄が『ドラえもん』と同時期に描いていたSF=少し不思議な短篇集。基本的にオチがダークだったり、かなり毒を含んだ内容になったりしています。『ドラえもん』でもテーマ別の短篇集が出ていたりしますが、ではその『ドラえもん』という枠を外したら? というある意味ifの世界が展開されています。創世記ネタ・未来ネタという地学ネタが多いのはF氏のお得意技なのかな、と思います。
自身におけるSFを『少し不思議』と定義したF氏。日常の中に唐突に持ち込まれる非日常の世界が日常の世界を変化させる、という感じで描かれています。『ドラえもん』『キテレツ』といったシリーズが子ども向けの、『日常生活にこんなのがあったらいいな』という感覚で描かれているのに対し、彼の描くSF短篇シリーズはある意味そのような夢をどこかで失ってしまった大人たちの日常生活に、半ば強引に『こんなのがあったらいいな』という存在を持ち込んでみせているわけです。多くの人にはそれは既に自分には不要な存在だったりするわけで、そこからいつの間にか狂気の世界に陥っていく……この辺、相方の藤子不二雄A氏の『ビジュアル的怖さ』とは異なる、心理的な怖さがありますね。結構一読しただけでは分からなかったりするのが多いので、再読して何とか書き足そうとは思います。
それにしても、このシリーズには『世にも奇妙な物語』のテーマ曲が似合いますね。読み終わったあと、自分の頭の中でエンドレスで流れています。以下、一言感想。
![]() | 藤子・F・不二雄SF短篇集 (1) 創世日記 中公文庫―コミック版 藤子・F・不二雄 中央公論社 1994-09 by G-Tools |
| 藤子・F・不二雄SF短篇集 (2) メフィスト惨歌 中公文庫―コミック版 藤子・F・不二雄 中央公論社 1994-09 by G-Tools |
| 藤子・F・不二雄SF短篇集 (3) 超兵器ガ壱号 中公文庫―コミック版 藤子・F・不二雄 中央公論社 1994-10 by G-Tools |
| 藤子・F・不二雄SF短篇集 (4) ぼくは神様 中公文庫―コミック版 藤子・F・不二雄 中央公論社 1994-10 by G-Tools |
結果。かなり感想が書きにくい物ばっかりでした。何だろう。
ただ、感想とはまた別として読む価値があるのは事実。今度小学館版の全巻レビューを出来ればいいんですが(というより、あっちの方が僕は好きだ)。
| 風迷宮・聖迷宮 (白泉社文庫―京&一平シリーズ) 神谷 悠 白泉社 2005-03 by G-Tools |
今年25冊目(小説2、漫画23、その他0)。
一平が新聞記者を志すきっかけとなった中学時代の出来事を描く感動作「風迷宮」、京&一平、結城&アキラが夢の競演を果たすファン歓喜の「聖迷宮」など、キャラクターの魅力爆発の文庫版第5弾!! 文庫描き下ろしのオマケまんがも必見! 解説/篠田真由美 2005年3月刊。
今巻はトリックに括った作品は決して多くなく、『何故そうなったのか?』=『Whydonit』を示す物語が複数掲載されている。少女漫画でミステリーというと昼ドラみたいなおどろおどろしい世界が描かれることが多い中、きっちり推理漫画の世界でミステリーを展開させようと言う作者の器量には毎度頭が下がる。ついつい前巻を読み返してしまいました。前のも傑作だったなぁ……。
今回収録されている『聖迷宮』では、結城の異母妹がレイプされる、という衝撃的なシーンから話が始まっている。それでも救いのあるラストにしっかり出来上がっているのが素晴らしい。ミステリ的な話を期待する方には『風迷宮』をどうぞ。ある一つのヒントから山田くんが事件を解決する話ですが……やはり安易なラストにはしてくれません。それでもしっかり楽しめました。骨太のお話を期待する方にも十分楽しんで貰える作品群だと思います。面白かった。
![]() | パイドパイパー 4 (バーズコミックス) 浅田 寅ヲ 幻冬舎 2005-03-24 by G-Tools |
今年24冊目(小説2、漫画22、その他0)。
自警団・357の少年たちに囲まれた夏比古と順。一方、高橋亡き後の357二代目総括・小春に襲われた尼龍(ナイロン)。ついに始まった全面戦争、そこに現れた意外な人物とは。無国籍バイオレンスアクション・第4巻。
わーい浅田作品二ヶ月連続刊行だよう(と喜んでおきましょう)。
とはいえ、この作品を途中から読み始めてもわけ分からないことはこの上ないし、そもそも浅田作品それ自体が一見さんを拒絶する構造になっているから、かなり難しい作りになっていることは分かり切っているんだけど。↑のあらすじだって3巻をひっくり返してやっと書けたぐらいだし。この人の新刊を読むときは、必ず前の巻から通読して読むことをオススメします。あとで一気読みで再読しよう。
で、相変わらずとんでもない方向から伸びてくる擬音や、突然のように出てくる小ネタは満載。どこに小ネタが隠れているかを探すだけでも楽しいです。極めつけは『イッパツマン』かなぁ(笑)。
ストーリィ的には、前回で偽瑛二の正体が分かったけれど、彼とはまた別の方向から何者かが手を伸ばす。夏比古と親友で自身の最期を託した高橋とは真逆の、むしろ武闘派中の武闘派と称される小春の登場によって、ストーリィはさらに混迷の方向に向かっています。多分落としどころはきっちり定まっているのでしょうが、どうなるのかなぁ。瑛二が突拍子もない行動に出たことも今後にさらに影響しそうですし。むしろこの人、一つも突拍子もない行動しかしていないような気がするのですが。今後も最重要人物になるかも。次巻が楽しみです。
![]() | 探偵儀式 (2) (角川コミックス・エース) 箸井 地図 角川書店 2005-03-26 by G-Tools |
今年23冊目(小説2、漫画21、その他0)。
JDCの探偵97人同時殺人。その場に居合わせたBDC(Borantia*1 Detective Club)の面々は真相を推理するが、担当捜査官・笹山徹(『多重人格探偵サイコ』の笹山である)により否定される。もしかしたらトリックは存在しないのか? そんな疑念を持つ彼らの前に現れた新たな事件、それは『名探偵「百密室」殺人事件』だった。
僕は清涼院氏自身の著作を実は全く読んだことがないのだけれど(ファンは身の回りにいっぱいいるというのに)、清涼院氏が本格推理の『探偵と犯人』の構造を極めてメタな存在まで持って行ったとすれば、大塚氏のそれはその構造を一気に現実世界の場に持ってきてしまったのかな、という気がします。もしかしたらミステリとして存在しないミステリを描こうとしているのではないかな、という気がするのですが。しかしU山氏は出てくるし、講談社(むしろJ・太田氏?)はどう思っているのでしょう? 案外喜んでいそうな気がするな。『新現実』は完全にコミック誌に移行してしまったみたいだし。『新現実』と『ファウスト』の交流もこれから期待出来そうです(感想になってないな)。
![]() | 少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉 (文春文庫) 石田 衣良 文藝春秋 2002-05 by G-Tools |
今年22冊目(小説2、漫画20、その他0)。
自分が誰なのかを確認するために周りの全てを数え続ける少年・多田ヒロキ。十歳にして一切の他者を拒絶するかのようなその笑顔を見て放っておけなくなったマコトは、ヒロキと会話を交わし、交流を始める。触れ合いが進む中、ヒロキが突然誘拐された。マコトは複雑に絡み合った事件を『死者ゼロ』で解決出来るのか……? 表題作『少年計数機』の他、『妖精の庭』『鍵十字』『水のなかの目』の4編を収録、クドカン脚本・長瀬智也主演で人気を博したドラマの原作シリーズ第2弾。
ドラマでは既に『あれから三年後の世界』までやっているが、気がつくと原作の方は5巻まで進んでしまっている。しかも現在進行形で。その全シリーズのなかでも一・二を争うエピソードがこの『少年計数機』なのですが、僕はラストの『水のなかの目』が一番好きだなー、と思います。『少年計数機』も面白かったのです。計算がやたら速い少年が暗号をマコトに送るシーンなんかはちゃんとミステリしているし、ヒロキ自身もかなり魅力的な存在ではあるんだけれど、僕自身が結構持ちキャラとして似たくさい人物を描いているからかも知れず、「世の中には結構いるんじゃないかなそういうヤツ」と思ってしまった。ヒロキ少年の成長も今後楽しみなところではあります。
で、何で僕が『水のなかの目』が好きかというと、おそらくその破滅的なラストにあるような気がする。あらすじを説明しておきましょう。三年前に起きた暴行事件について文章を書くべく調べ始めたマコト。同時期に起こった裏風俗荒らし。裏の世界の人々から頼まれたマコトは並行して調査を開始する。複雑に絡み合った事件の果てに待つ、意外な結末とは……?
この事件ではマコトの意志にかかわらず次々と人が死に、傷つき、影を背負う。傷ついた彼らの分を背負って、マコトは意外な人物と対峙することになるのですが……やはりこの繰り返されるどんでん返しがこの作品の魅力だと思うし、安易な結末を否定する現実性(いや、現実にはないと思うが)も最後まで書ききられている。それでも一抹の救いがラストに見えるのは、著者自身がマコトと同じように『甘い』人間だからじゃないだろうか。僕もそんな甘い人間が大好きです。その甘さも、現実のつらさも背負っていく人々。一癖もふた癖もある人物たちだけではなく、その疾走の果てに待つ真相もまた、面白さの一つなのかな、と思いました。大変面白かった。
![]() | 鋼の錬金術師 (10) (ガンガンコミックス) 荒川 弘 スクウェア・エニックス 2005-03-11 by G-Tools |
今年21冊目(小説1、漫画20、その他0)。
軍の中に潜む罠をおびき寄せるために策を仕掛けたロイ・マスタング大佐。だが、潜んでいたリザ・ホークアイに人造人間(ホムンクルス)の影が近づきつつあった。『ヒューズ殺害事件』のデジャビュに襲われた大佐は、彼女たちの元へ急行する。……大佐チーム+αと人造人間の全面対決が始まった。
とにかく大佐がステキに動きまくるのが本巻の特徴ですか。大佐が仕掛けた某トリック(トリックの中身を言ってしまうだけでネタバレになる)はミステリ読みにとってはかなりバレバレだったとは思うんですけれど、背表紙への仕込み方という細かさがステキ(これも一種の叙述トリック?)。全体的にシリアスで進んでは行くものの、相変わらず小ネタは多いです(ボインとか)。そこの妙な緩急の付け方がハガレンならではといえばそうなのかな。アニメの方は終わったと言うよりは無理矢理終わらせたような感じがありましたが、漫画版はまだまだどこに転がっていくか分かりません。楽しみに見ていきたいと思います。面白かった。
![]() | センゴク 4 (ヤングマガジンコミックス) 宮下 英樹 講談社 2005-03-04 by G-Tools |
今年20冊目(小説1、漫画19、その他0)。
浅井長政の裏切りによって撤退を余儀なくされた織田信長軍。木下籐吉郎*1らは殿部隊=最後尾での熾烈な撤退戦を余儀なくされる。いわゆる『金ヶ崎の退き口』である。撤退部隊の最後尾=戦いの最前線で体力が限界に近づきつつあった籐吉郎らの目の前に現れた人物……知将にして後に『戦国最大の謀叛者』と呼ばれることになる明智十兵衛光秀だった……。
さて、『明智光秀の合流』については、そもそも史実でもはっきりと明らかにされていない部分もあり、光秀が殿部隊にいた、という資料はあっても合流したとまでは作中の資料では述べられていない。これはある意味フィクションや歴史上のIFも絡んでくる場面になるんでしょう。そして無事生還したセンゴク*2たちは次の戦い――裏切り者・長政の始末へ向かう。地獄を生き抜いたセンゴクだが、既に次の戦いは始まっていました。坂井久蔵という弟分というべき存在もできますが……*3。センゴクがたくましく成長していく描写が如実に表れているのが本巻なのですが……相変わらずの様な気もします(笑)。成長していく物語と捉えるのもアリですが、やたら読んでいると熱くなってしまう辺りが熱血ポイントだなー、と思います。
それにしても、この辺を扱う歴史資料で余り見かけないのが『お市の方はどーだったのか?』ということですが、これが作中だとなかなかの策士です。実は一番暗躍しているような気もなきにしもあらず*4。この先の彼女の運命はご存じの通りですが、その場面になった時の彼女の内面描写も見てみたく思います。それに対する長政の小心者っぷりが上手く比較されているあたりも興味を引きましたね。大変面白かったです。
![]() | 探偵ガリレオ (文春文庫) 東野 圭吾 文藝春秋 2002-02-10 by G-Tools |
今年19冊目(小説1、漫画18、その他0)。気がつくと今年の小説読み始め(遅)。
帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学が友人の警視庁捜査一課刑事・草薙俊平と説明のつかない難事件に挑む『物理トリック』ミステリーの第一弾*1。
僕は当初『KYO』みたいなコンビが謎を解くうちに別の……という感じでストーリィが進展していくのかな、と思いましたがそうではなく、端正な短編連作でした。
![]() | Kyo (少年サンデーコミックススペシャル) 皆川 亮二 小学館 1996-11 by G-Tools |
ただ、最初はかなり読みにくく思いましたが、二話以降で湯川のキャラを掴んでからは結構するすると読めたり。最初に解説を読んだのが大きかったかな*2。湯川・草薙の名コンビが謎を解くというオーソドックスな本格ミステリのスタイルと『がちがちの物理トリック』の要素が上手く調和して、いろんな意味で楽しい物語となりました。同時に、湯川先生自体は余り長編向きのキャラクタではないかな、と思ってみたり。瞬く間に真相を看破してしまうので、僕たちには推理しようにも何にも思いつかないのだ。一番はこのトリックを考える犯人がすごいのでしょうが……(それを見破る湯川先生も考える東野さんもすごいけど)。すごい、とか言うよりは『へぇ~』が思わず連続してしまう作品集でした。気がつけばこれが初東野なんですよね。気軽に読める、というライトな感覚と後味の良さ(悪いのもあるけど)が素敵だな、と思いました。大変面白かったです。
![]() | 甲賀忍法帖・改 (1) (角川コミックス・エース) 浅田 寅ヲ 角川書店 2004-11-26 by G-Tools |
今年18冊目(小説0、漫画18、その他0)。
忍者小説の名作が、スタイリッシュにコミック化!
恐るべき技と人間離れした身体能力を持つ甲賀と伊賀の忍群。その精鋭10人ずつが、徳川家の後継者の座を賭けて戦う。だが、甲賀の頭目・弦之介と伊賀の後継者・朧は、将来を誓い合う仲だった。新感覚忍者ロマン!!
鬼才・山田風太郎の名作小説を奇才・浅田寅ヲが大胆に翻案。連載がほぼ同時に始まったせがわまさき版が原作に忠実だったのに対し、見事なサイバーパンクと化してしまった本作。
てか、表紙からして↓こんな感じだし。
駿府城はそもそも日本的な城じゃなくてタワーだし、名簿は巻物じゃなくてPDAだし、服部半蔵はガッチャマンだし(笑)。
僕は原作もバジリスクも読んだことがないのでこれがどこまでストーリー通りなのか分からないけど、人間じゃない人たちが相変わらずばりばり出てくるのは浅田寅ヲの漫画、という気がする。狂気な人たちを書かせたら天下一品ですね。うわー、(いろんな意味で)面白すぎて感想が上手く書けません。やっぱりファンなんだなぁ、と読みながら思ったのでした。
![]() | Q.E.D.-証明終了- 20 (月刊マガジンコミックス) 加藤 元浩 講談社 2005-02-17 by G-Tools |
今年17冊目(小説0、漫画17、その他0)。
数年前、燈馬が出会った医者志望の中国人、胡家輝。彼は数学者をロマンチストだと語った。……それから時間が経ち、「φの場所で待つ」との彼からのメールが届く。しかし、胡は既に死んだはずだった。それと同時に起こる連続殺人。それは被害者が加害者となり、加害者が被害者となる『循環殺人』だった……『φ』を巡る数学ミステリ『無限の月』。また、探偵同好会のクイーンの祖母を巻き込んだ騒動の正体を探る『多忙な江成さん』の2編を収録。
やっぱりここでは『無限の月』が秀逸。実際にトリックやロジックの面ではある一点に気づけばすぐに崩れるお話だけれど、この話の醍醐味は『φ』の一文字に尽きると思う。そういえばこれが発表された同時期に森博嗣氏の『Φは壊れたね』というタイトルの本が発売されて、なんだかすごく印象深かったのを覚えている。『φ』は自明であり、証明不要の原則みたいなもの。数学が集合によって語られる以上、『何もないことを示す集合』=『φ』の必然性が出てくる*1。それは果たしてロマンチシズムなのか。だとすると、ミステリと数学は似ている気がする。どちらも『謎』というロマンを追い求めるという意味では極めて感傷的であるからだ。では、『ロマンの先には何があるか』……それを追い求めてしまうのが科学者の性だろう。そして、その”先”を象徴している『月』は作品全体に何とも言えない光を与えている。『月』がロマンの象徴であればあるほど、彼らの目には大きく見えているのだろう。
一方、『多忙な江成さん』はコミカルなミステリ。ミステリと言うよりはドタバタ劇に近いのはご愛敬かな? 『謎編』『解決編』と分かれている以上、「これがあなたに解けますか?」とあたかも『Q.E.D.』宣言直前の燈馬くんの表情が物語っているように見える。大筋の所ではだいたい分かったんだがなぁ、動機が最後の一コマに全て現れているのもすごい。大変面白かったです。
そういえば気がつくとあれよあれよという間に20巻です。すごいなー。今後も楽しみ。
![]() | ロケットマン 10 (月刊マガジンコミックス) 加藤 元浩 講談社 2005-02-17 by G-Tools |
今年16冊目(小説0、漫画16、その他0)。
いよいよ全てのパーツがそろい、宇宙へ向かうロケットの準備を進める葉たち。しかし、そこにマンゴールドの魔の手が迫る……世界を揺るがす最後の謎は宇宙に浮かぶ人工衛星の中に隠されていた。世界を巡る物語、いよいよ完結。
アドベンチャーだったのが突然ミステリになったり戻ってきたり『QED』との差別化は図れるのか? とか言われたりしつつも、無事に大団円を迎えた本作品。これまでにないくらいやたら人が死んでます。重要キャラも結構アッサリ死んじゃうし。しかし、完全に落ち着くところにすとんと落ちるのが加藤先生の作品のいいところだったりします。オチとしてはあっさりしすぎかも知れませんが、それ以外のオチは無さそうだし。しかし、10巻という節目のいいところできちっと終わったのはマンガにとって幸せな結末でしょうし、登場人物にとってもいい結果となったんじゃないかなぁ、と思います。*1大変面白かったです。
![]() | 鮫肌男と桃尻女 新装版 (ミスターマガジンDX) 望月 峯太郎 講談社 1999-01 by G-Tools |
今年15冊目(小説0、漫画15、その他0)。*1
ひょんなことから暴力団の資金を持ち逃げした男・鮫肌黒男はその逃避行中、山奥のホテルでこき使われていた女・桃尻としこと出会う。お互いに一目惚れした二人。暴力団、刺客、ホテル支配人らが入り乱れ、物語は意外な方向へ発散する――! 浅野忠信主演映画*2の原作。
この酩酊感は何と言ったらいいんだろーなぁ。あっちこっちに登場人物が乱れ飛ぶパルプアクション(という言い方をしていいのかな?)っぷりがすげぇ。ばったばったと人がなぎ倒されるし腕は飛ぶし人は死ぬし以下略。見事なくらいの意味のなさが素敵。意味のないこと自体に意味がある、言い方を変えれば何でもありというのがこの作品の醍醐味なのかも知れない。大変面白かったです。
![]() | 絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.2) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL) 山田 玲司 小学館 2004-10-05 by G-Tools |
![]() | 絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.3) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL) 山田 玲司 小学館 2004-12-27 by G-Tools |
今年14冊目(小説0、漫画14、その他0)。自殺者年3万人時代に突入したこの世でどう生き抜くか、漫画家・山田玲司が紐解く、オンリーワンな人々による人生の処方箋。1巻感想。
2巻はバンドマン・忌野清志郎、脚本家・宮藤官九郎、「ぶどうの木」原作者にして主人公のモデル・坂本洋子、グリーンピース元事務局長・木村雅史*1、ブラッディーマリーの生みの親・田辺亜紀子、北里研究所の漢方の権威・花輪寿彦、作家・町田康、小説家・林巧、作家・荒俣宏の9人。
また、3巻ではサッカー元日本代表・城彰二、医師・佐藤未光、絵本作家・五味太郎、イラストレーター・さかなクン、歌手・加藤登紀子(と、活動家・藤本敏夫)、コカコーラ環境経営グループ・伊藤部長、作家・玄侑宗久*2、失敗学会会長・畑村洋太郎、フジロックの生みの親・日高正博の9人+α(以上、敬称略)。
いろいろな意味で、『青い』と思う。「グリーンピース」とか後々に出る辻元清美氏とか、世間から疎まれるタイプの方々にも積極的に話を聞きに行き、感化される。
おそらく『サヨ』とか言われてしまうタイプなんだろーな、と思うが、すれてしまった人間からは想像出来ない行動力だと思う。
話はそれるが、匿名掲示板『2ちゃんねる』がボランティア活動をするときのモットーに『しない善より、する偽善』というのがある。
そして、グリーンピースのモットーは『楽観的な行動は、悲観的思考よりいい』である。
これって方針は違えど、モットーとしてはとても似ているのではないか? と僕は思ってしまった。何もしないで正論を外で息まくよりは実際に行動しよう、というスタンスだ。テレビの前で何もせず、ただ批判するばかりの人間に何かアクションを起こす能力はあるのだろうか? 現状を怠惰にすごそうと考えている人にはアフガンに学校を作ることも、新潟地震に救援物資を送ったりボランティアをしたりすることも、反戦デモを起こすことも出来ないんじゃないか? と僕は思う。
この連載はそれまでに『行動を起こした人』に焦点を当てている。そして、自殺予防になるかどうかは分からないが、これから何かをしようと考える人にとって、背中を少し押してあげる本になるだろう。
そういえば、僕もいろいろな人に話を聞いて回りたいと思う*3。最初は秋山さんに話を聞こうと思っていたのだが、難しそうだし……誰にしようかな?
どなたか「踝をこの人に会わせてみたい!」「この人の話を聞いてみて欲しい!」「むしろ俺の話を聞け!」という人を募集しています。ご応募は↓のコメント欄まで。
![]() | 真月譚月姫 2 (電撃コミックス) 佐々木少年 メディアワークス 2005-01-27 by G-Tools |
今年12冊目(小説0、漫画12、その他0)。奈須きのこ×武内崇×佐々木少年のコラボコミック第2弾。
「殺される……間違いなく、オマエは俺に殺される」
この台詞だけでご飯三杯は行けますね!(なんか違います)
志貴の本領発揮、というところであります。本気モードになった志貴はアルクはもちろん、ほかの人外のひとには一切手は出せません。いやーかっこいー。そしてそれをビジュアル化してしまった所にこの漫画の姿があるわけです。いやー堪能させて頂きました。
遠野家の面々に愛がないのはなんだかなぁ、というところですが(苦笑)、戦闘シーンだけで僕は満足です。それだけではなく、ある人物に新たな登場シーンが用意されたことで、可能性としては吸血鬼ルートと遠野家ルートの融合も考えられるかも。もしかしたら、今まで見たことのない新たな『月姫』の可能性が見られるかも知れません。今後が楽しみ。面白かった。
![]() | 名探偵夢水清志郎事件ノート (Vol.1) (KCデラックス) はやみね かおる 講談社 2004-12-15 by G-Tools |
今年11冊目(小説0、漫画11、その他0)。原作未読。ベストセラージュヴナイルミステリのコミック化*1。
この男、自称“名探偵”、夢水清志郎!!
亜衣の家のとなりに引っ越してきた男は、わがままでだらしなくて、すっごく変わり者! その名も、名探偵(!?)夢水清志郎・・・。遊園地で起きた「人間消失事件」のナゾを解くべく天才魔術師“伯爵”との頭脳勝負にいどむ!!
まず何より作者の遊び心もさることながら、三人をしっかりとかき分けられているところが素晴らしい*2。そして何より、(好みは分かれるかも知れませんが)ネコ属性の教授の描写が素敵です(笑)。それはさておき。
コミカライズなので内容に言及するのは野暮かと思いますが、どうしてどうして、犯人その他は結構想像が付くものの、「どうやって消えたか?」を説明するトリックは緻密に計算されており、すとんと落としどころを満たしている。ある理由から教授は謎解きを先延ばしにするのだが、それも全て計算のうち。「みんなを幸せにする」という優しいスタンスが全編に貫かれており、楽しませていただきました。大変面白かったです。
![]() | 法の庭―NECESSITY KNOWS NO LAW (1) (ヤングジャンプ・コミックス) 本宮 ひろ志 集英社 2004-11-19 by G-Tools |
| 法の庭―NECESSITY KNOWS NO LAW (2) (ヤングジャンプ・コミックス) 田原 成貴 集英社 2005-01-19 by G-Tools |
今年10冊目(小説0、漫画10、その他0)。
なぜか名騎手から*1漫画原作者へと転身した田原さんと、本宮ひろ志の秘蔵っ子(?)である能田さんがコンビを組んだ本格法廷サスペンス。
ぶっちゃけ言うと『本宮ひろ志さんが法廷モノを書いたらこんな感じ』という作品なのですが、実は田原さんと本宮さんは以前コンビを組んでミステリ漫画を書いている*2。
![]() | 勝算 (上) (講談社漫画文庫) 田原 成貴 講談社 1997-04 by G-Tools |
![]() | 勝算 (下) (講談社漫画文庫) 田原 成貴 講談社 1997-04 by G-Tools |
今回は完全に競馬から離れた世界であり大丈夫かな、とは思いましたが、結構いい感じに物語が構築されており、読みやすいと言えば読みやすい。『サラリーマン金太郎』とか好きな方にはお薦め出来る作品だと思います。
内容としては推理とかそういう要素はほとんどなくて、法廷を舞台にした人間模様の描写が中心。ドラマとしてみると結構上手く構築されていることが分かります。個人的には一巻冒頭の『嘘―裁く者と裁かれる者―』が白眉。なぜ犯人は一転無実を主張したのか? という単純な問いが最後に怒濤のように押しかけてくる。ラストは結構ケレン味あふれる展開になっているけど、それがまたいいのかも知れません。
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| アクシデンツ 7―事故調クジラの事件簿 (少年サンデーコミックススペシャル) 山田 貴敏 小学館 2005-01-18 by G-Tools |
| アクシデンツ 8―事故調クジラの事件簿 (少年サンデーコミックススペシャル) 山田 貴敏 小学館 2005-01-18 by G-Tools |
今年8冊目(小説0、漫画8、その他0)。前巻感想。
8巻に収録されている長編『海の王者』はかの『タイタニック』を復活させた男、というとっかかりなのですが、そのまま海洋冒険モノっぽくなっています。特にミステリ! という感じの章は掲載されていないのですが、その分ヒューマンドラマに軸を置いたモノが多かったかな、と思います。人間ドラマにしっかり軸が置かれているので安心して読めるのです。大変面白かったです。
![]() | クロサギ 4―戦慄の詐欺サスペンス (ヤングサンデーコミックス) 黒丸 小学館 2004-12-27 by G-Tools |
今年7冊目(小説0、漫画7、その他0)。
今回は詐欺師VS黒崎VS捜査官、と言う三竦みの攻防合戦が見物。いったい誰が最後に笑うのか、というゲーム感覚にあふれた物語となりました。なんか荒唐無稽すぎて実際に起こるとは大変思えないけれど、今の『劇団型振り込め詐欺』などを見るにつけ、起こってもおかしくない状況にあるのかなぁ、と勝手に思いました。大変面白かった。
![]() | 名探偵コナン (Volume48) (少年サンデーコミックス) 青山 剛昌 小学館 2005-01-14 by G-Tools |
今年6冊目(小説0、漫画6、その他0)。
最初の暗号問題はちょっと簡単すぎて肩すかしを食ったけれど、『五人目の魂』事件*1ではとことんフーダニットにこだわった快作となっています。一癖もふた癖もある容疑者たち。全員が不可能な状況に置かれた中で、果たして犯行が可能だったのは誰か? という問題。プラス衆人環視の密室、という問題も加わり、それが見事に瓦解していく瞬間はコナンならでは。よく見れば簡単に違和感に気づくはずなのですが、思いこみには気をつけたいものですね。油断していました。さて、コナンもいよいよ500回を迎え*2、これからさらにどの方向に転がっていくのか、そろそろクライマックスに向かい初めてもいいような気がしますが……当分無理かなぁ(苦笑)。これからも楽しませていただきましょう。面白かった。
ところで、今回の名探偵図鑑は『相棒』の水谷豊演じる杉下右京警部。青山先生がミステリドラマ好きであったことは知っているが*3、本格ミステリドラマとして名高い『相棒』もしっかりチェックしている模様。僕はまだ見ていないんだよなぁ……*4気が向いたら今度見てみます。
| アクシデンツ―事故調クジラの事件簿 (5) (少年サンデーコミックススペシャル) 山田 貴敏 小学館 2004-12-17 by G-Tools |
| アクシデンツ―事故調クジラの事件簿 (6) (少年サンデーコミックススペシャル) 山田 貴敏 小学館 2004-12-17 by G-Tools |
今年5冊目(小説0、漫画5、その他0)。→1巻。 →2巻。 →3~4巻(感想付き)。 そういえば今年はまだ漫画しか読んでいない。まぁいいか。山田貴敏氏による復刊中のミステリ漫画。
5巻では『なぜベテランの登山家はパートナーを見捨てたのか?』というホワイダニットもの等、相変わらず飽きさせない手法で読ませてくれる。6巻の『台本外の事故』では、まさしく問題編と解答編とに分かれており、「なぜこの事故が起きたのか?」という問いは問題編の中に含まれている(僕は最初手がかりに全く気づかず、もう一度読み返してしまった)。同誌に掲載されていたコナンが物理トリックだとすれば、こちらは心理トリックが多用されている。そして主人公のクジラもまた『名探偵』を標榜しないことから、棲み分けが十分に出来ていたのでしょう(この辺、マガジンの『金田一』と『EIJI』の棲み分けとは別の形かな)。もちろん心温まるお話も健在。面白かった。
| アクシデンツ―事故調クジラの事件簿 (3) (少年サンデーコミックススペシャル) 山田 貴敏 小学館 2004-11-18 by G-Tools |
| アクシデンツ―事故調クジラの事件簿 (4) (少年サンデーコミックススペシャル) 山田 貴敏 小学館 2004-11-18 by G-Tools |
今年3冊目(小説0、漫画3、その他0)。『Dr.コトー診療所』の山田貴敏氏の前作。
内閣官房事故調査官・鯨樹雄(クジラ)がさまざまな事故の原因を解き明かすヒューマン・ミステリ。連載中はついぞ読む機会がなかったものの、『コトー』のヒットによって新装版が出版され、少し大きめのサイズで読めることになりました。
今回はクジラが事故調査官になったその理由も明らかにされており、その友情ドラマが熱い。個人的に疑問だった柊の謎も明らかにされます(笑)*1。大変面白かった。
個人的には倒叙ミステリとなった雨の中の事故を扱ったケースが大好きです。今後も読むかも。
![]() | センゴク 3 (ヤングマガジンコミックス) 宮下 英樹 講談社 2004-12-27 by G-Tools |
今年1冊目(小説0、漫画1、その他0)。相変わらず新年一発目は漫画です。
京都御所焼き討ちの『六条合戦』。その場に現れた明智光秀と浅井長政軍により、その場は何とか信長到着前にケリが付く。そして朝倉義景制圧にいった信長たち。しかし、三好衆と共に合戦に突入した斎藤龍興は一計を案じて浅井長政を疑心暗鬼に追い込み、信長裏切りまでに至らせる。挟み撃ちにされた信長軍。その最後の砦をまかされたのは仙石たち秀吉軍だった……。
今までの戦国戦記物をひっくり返すと銘打っているが、その本質はやはりその登場人物の『熱血さ』にあると思います。死なない、最後まで生き続ける、という精神はここでも健在。この熱さが作品の肝になっているところで、死の跋扈する戦国時代に最後まで生き続けようと努力した者たちの物語となっています。大変面白かったです。それにしても明智光秀は狂いすぎだよなぁ……。
『これぞ今年のベスト!』という本は太字で示しております。上から読んだ順です。
3冊はずるいかな、と思ったがあえて選ばせていただきました。それぐらい甲乙つけがたし。
新刊なら『クロサギ』。既刊なら『迷宮シリーズ』。
ビジネス書は特に残ったモノがないなぁ。
合計86冊……少ない……。読み残しもかなりあるし。
今年は感想をほとんど書いていなかったので、積極的にアウトプットしていこうかな、と思います。
![]() | 金田一少年の事件簿―吸血鬼伝説殺人事件 (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3468巻)) 天樹 征丸 講談社 2004-12-17 by G-Tools |
今年86冊目(小説10、漫画70、その他6)。
まぁ、評価すべきところが『久々の新刊』ってところしかないのが……
![]() | 池袋ウエストゲートパーク 4 (ヤングチャンピオンコミックス) 有藤 せな 秋田書店 2004-11-25 by G-Tools |
今年85冊目(小説10、漫画69、その他6)。
2年半ぶりの最新刊! サル編(なのか?)完結ですよ。いえー。
でも電波くんを無理矢理女性にしてしまったのはどうかと思うよ。あとの話でも活躍する予定なのに。
『サンシャイン通り内戦』は漫画化して欲しいけど出来そうにないなー。
![]() | 強行-捜査一課強行犯係 4 (アッパーズKC) 所 十三 講談社 2004-12-09 by G-Tools |
今年84冊目(小説10、漫画68、その他6)。
![]() | 脳を鍛える50の秘訣 (成美文庫) 斎藤 茂太 成美堂出版 1997-04 by G-Tools |
今年83冊目(小説10、漫画67、その他6)。
という訳で、少し胃を壊して一日休みました。ネットに載せる文章を書くというのは難しいなぁ(意識して書かないと行けないし)。
仕方ないのでノートでも作りましょうかね。だれにも見せないノート。これいいかも。
![]() | 鋼の錬金術師 (9) (ガンガンコミックス) 荒川 弘 スクウェア・エニックス 2004-11-22 by G-Tools |
今年82冊目(小説10、漫画67、その他5)。
エリザベス=リザ、とは結構ベタな……。
![]() | COCOON 1 (BLADE COMICS) 竹下 堅次朗 マッグガーデン 2004-11-10 by G-Tools |
今年81冊目(小説10、漫画66、その他5)。
…………ICO?
![]() | センゴク 1 (ヤングマガジンコミックス) 宮下 英樹 講談社 2004-11-05 by G-Tools |
![]() | センゴク 2 (ヤングマガジンコミックス) 宮下 英樹 講談社 2004-11-05 by G-Tools |
今年80冊目(小説10、漫画65、その他5)。
「刀なんて合戦(いくさ)じゃ役にたたねぇ」
仙石権兵衛秀久――戦国史上最も失敗し、挽回した男。
全ての常識を覆す超リアル戦国合戦譚開始!!
戦国ファンの中では一・二を争う不人気男・仙石秀久を主人公に据えた新感覚の戦国絵巻。
作者は「ヤマト猛る!」以来かな?*1
あまりにもお馬鹿すぎて……という感じにはなるが、基本的には熱血物語なので読んでいて痛快である……と思う。
戸次川の戦いをどう扱うのかがこの作品の真骨頂なのだろうけれど、それはまだまだ先の話。大変おもしろかった。
武士(もののふ)の本分は失敗の折にこそみえる……
腹を切って責任を”逃れる”か……死線を越える生命力をもって失敗を上回る武功を成すか……
(中略)
我が軍の武士(もののふ)は失敗を恐れ何も行動を起こさぬが悪……
そして失敗の折にそれを隠し取り繕うことこそ極悪……
そのときはその首即刻叩っ斬る!!
うわー失敗学の真骨頂だー。自分も失敗ばかりなので信長の姿勢から学びたい。
![]() | 名探偵コナン (Volume47) (少年サンデーコミックス) 青山 剛昌 小学館 2004-10-18 by G-Tools |
今年78冊目(小説10、漫画63、その他5)。
| アクシデンツ―事故調クジラの事件簿 (2) (少年サンデーコミックススペシャル) 山田 貴敏 小学館 2004-10-05 by G-Tools |
今年77冊目(小説10、漫画62、その他5)。
![]() | 強行-捜査一課強行犯係 3 (アッパーズKC) 所 十三 講談社 2004-10-08 by G-Tools |
読了。今年76冊目(小説10、漫画61、その他5)。
![]() | Q.E.D.-証明終了- 19 (月刊マガジンコミックス) 加藤 元浩 講談社 2004-10-15 by G-Tools |
読了。今年75冊目(小説10、漫画60、その他5)。
![]() | ロケットマン 9 (月刊マガジンコミックス) 加藤 元浩 講談社 2004-10-15 by G-Tools |
読了。今年74冊目(小説10、漫画59、その他5)。
![]() | クロサギ 3―戦慄の詐欺サスペンス (ヤングサンデーコミックス) 黒丸 小学館 2004-10-05 by G-Tools |
今年73冊目(小説10、漫画58、その他5)。
| アクシデンツ―事故調クジラの事件簿 (1) (少年サンデーコミックススペシャル) 山田 貴敏 小学館 2004-10-05 by G-Tools |
今年72冊目(小説10、漫画57、その他5)。
![]() | PLUTO (1) 浦沢 直樹 小学館 2004-09-30 by G-Tools |
今年71冊目(小説10、漫画56、その他5)。
アトムがきわめてショタ好みの造形になっているのは気のせいですか?(なんじゃそりゃ)
| 悪霊島 (あすかコミックスDX―名探偵・金田一耕助シリーズ) 横溝 正史 角川書店 2004-10-01 by G-Tools |
今年70冊目(小説10、漫画55、その他5)。
ファンならではのコミカライズが楽しいです。
| 砂迷宮・蝶迷宮 (白泉社文庫―京&一平シリーズ) 神谷 悠 白泉社 2004-09 by G-Tools |
今年69冊目(小説10、漫画54、その他5)。
今回の解説文ははやみねかおる氏。加納朋子氏がこっそりかいていたり、文庫化を機に本格ミステリ漫画読みとしては抑えて貰いたい作品。一度廣澤吉泰さんとはミステリコミック談義をしてみたいものです。
それはさておき、今回収録の『砂迷宮』は綾小路京の過去を巡る三部作仕立て。過去の物語を扱う『第一の迷宮』、そして京の実家で起きる忌まわしき事件『第二の迷宮』――そして、全ての物語を収斂させる『最後の迷宮』。『第二の迷宮』で解決したと思っていたらさらに話は180度ひっくり返り……とどんでん返しに次ぐどんでん返しで大変おもしろく読ませていただきました。いやー今年のマイベスト。大変おもしろかったです。
![]() | 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (1) 魔天楼 垣野内 成美 講談社 2004-07-23 by G-Tools |
今年68冊目(小説10、漫画53、その他5)。
![]() | DEATH NOTE (3) 大場 つぐみ 集英社 2004-09-03 by G-Tools |
今年67冊目(小説10、漫画52、その他5)。
![]() | 銀魂 (第3巻) (ジャンプ・コミックス) 空知 英秋 集英社 2004-09-03 by G-Tools |
今年66冊目(小説10、漫画51、その他5)。
| アフター0 Neo1 (ビッグコミックス) 岡崎 二郎 小学館 2004-07-30 by G-Tools |
今年65冊目(小説10、漫画50、その他5)。
![]() | 気がきく人気がきかない人―もっと“いい仕事”ができる「20の特効薬」! 山形 琢也 三笠書房 2004-01 by G-Tools |
今年64冊目(小説10、漫画50、その他5)。
![]() | クロサギ 1―戦慄の詐欺サスペンス (ヤングサンデーコミックス) 黒丸 小学館 2004-04-05 by G-Tools |
![]() | クロサギ 2―戦慄の詐欺サスペンス (ヤングサンデーコミックス) 黒丸 小学館 2004-07-05 by G-Tools |
今年63冊目(小説10、漫画49、その他4)。
詐欺師には、人を騙し金銭を巻き上げる白鷺(シロサギ)、異性を餌とし、心と体を弄ぶ赤鷺(アカサギ)、人を喰らわず白鷺と赤鷺のみを喰らう黒鷺(クロサギ)がいる。
父親がシロサギに嵌められて起こした無理心中で唯一生き残った黒崎(クロ)は、この世のシロサギを喰い尽くすため、家族を破滅させた詐欺の計画を立てた張本人であるフィクサーから情報を買うクロサギとなった。
詐欺師を騙す詐欺師を中心に、様々な詐欺を見ていく”戦慄の詐欺サスペンス”。
原案の夏原氏は『伝説の頭・翔』などのヤンキーものも手がける傍ら、『現代ヤクザに学ぶ最強交渉・処世術』や『サギの手口』など、裏社会における交渉術にも詳しい。*1
その夏原氏のもつデータを生かし、リアリティのある物語が作られている。
この作品は三つの視点から読むことができる。
ひとつは詐欺を巡る人間ドラマ。詐欺師を殲滅するために動く黒崎、法の視点から動く検事志望の大学生・氷柱(つらら)、執拗に黒崎を追い続けるキャリア警部補・神志名*2、黒崎一家を破滅させた本人であるフィクサー・桂木の四人がそれぞれどう動くのかも見物だろう。
次に、詐欺の参考書としての側面。前述したとおり、実際に起きた事件を参考にして詐欺の計画が練られており、とてもリアリティのあるものになっている。もちろん若干のフィクションはあるとは思われるが、そこは『事実は小説より奇なり』というもの、いつ自分自身が騙されるのか分からないのだ(もしかしたら騙されたのにすら気づかないこともあるかも知れない)*3。
そして三番目の側面は『倒叙ミステリ』としての側面である。倒叙ミステリである以上、犯人=詐欺師は最初から分かり切っている。それを探偵=黒崎がどう暴き、かつどう騙していくかという(ある意味では)痛快なストーリィにもなっている。いったいどうやって騙され、どうやって騙し返すのか? これもまたひとつのミステリの形ではあるまいか(ピカレスク・ヒーローものだと言われればそうかも知れないけど)。
ミステリコミックにおける新たな注目作品と言っても過言ではないだろう。大変おもしろかった。
![]() | 氷菓 (角川スニーカー文庫) 米澤 穂信 角川書店 2001-10 by G-Tools |
行きの電車で読了。今年61冊目(小説10、漫画47、その他4)。
何事にも積極的に関わらない奉太郎が、姉の命令で入部させられた古典部で、部員の少女の叔父が関わった三十三年前に起きた事件の真相に迫る。省エネ少年と好奇心少女が繰り広げる青春ミステリー。
短編連作の形から、徐々にそのパターンを崩してそのまま大きな謎の解明に至るあたりはすごく好み。とてもおもしろかった。早く『さよなら妖精』も読まねば。
![]() | 本格ミステリ〈04〉二〇〇四年本格短編ベスト・セレクション (講談社ノベルス) 本格ミステリ作家クラブ 講談社 2004-06 by G-Tools |
読了。今年60冊目(小説9、漫画47、その他4)。
2004インターネットで選ぶ本格ミステリ短編ベストに参加するつもりだったのでありました。
以下、一作ごとに簡単な感想。
総評:
悪くはなかった……でも、という作品が多かったような。去年みたいに『これに決めた!』という作品がないのはどうなのかなぁ。
まぁ、ちょっと考えてから投票するのを決めます。
![]() | 鋼の錬金術師 (8) (ガンガンコミックス) 荒川 弘 スクウェア・エニックス 2004-07-22 by G-Tools |
読了。今年59冊目(小説8、漫画47、その他4)。
ホムンクルス組総出演。もちろんホムンクルスの名前はキリスト教における『七つの大罪』から取っているので下記URLを参考にしていただければわかりやすいのだが、
以下に、16世紀の悪魔学者ペーター・ビンスフェルトによる、七つの大罪と悪魔の対象表を示す。
1.傲慢 (w:Pride):ルシフェル
2.嫉妬 (w:Envy):リヴァイアサン
3.暴食 (w:Gluttony):ベルゼブブ
4.色欲 (w:Lust):アスモデウス
5.怠惰 (w:Sloth):ベルフェゴール
6.貪欲 (w:Greed):マモン
7.憤怒 (w:Wrath):サタン
うち下の六人はすでに登場済み*1。じゃー『プライド』は誰よ、という話になってくるのだが……。
同時に、今回はハガレン世界の国勢相関図が初登場。エドたちの国は『アメストリス』というらしく、軍事大国(つまりロイは『アメストリス軍大佐・ロイ=マスタング』ということになる)。『シン』の名は中国最後の王朝、『清』から取ったものかも*2。
最終回はもうすでに荒川先生の頭の中にあるそうなので*3、これからすべてが解き明かされる事になるのでしょうが。僕なんかもオチが決まってから書き始めるので、このタイプはすごい話を転がしやすいのだ*4。たぶんこれからもっとおもしろくなってくれるだろう。最終回はまだまだ先である。
余談だが、アニメ版では漫画版でブラッドレイに割り振られている『ラース』がすでに存在している(=あの子供)ので、ブラッドレイのホムンクルスネームがどうなるのかすごい気になるのですが。
(7/24追記)↑プライドでしたね(つか、よく考えたらこれしかない)。アニメの方はこれで一足先に全員集結(でいいっけ?)。
![]() | 名探偵コナン (Volume46) (少年サンデーコミックス) 青山 剛昌 小学館 2004-07-16 by G-Tools |
読了。今年58冊目(小説8、漫画46、その他4)。
| 強行-捜査一課強行犯係 (アッパーズKC) 所 十三 講談社 2004-07-09 by G-Tools |
| 強行-捜査一課強行犯係 2 (アッパーズKC) 所 十三 講談社 2004-07-09 by G-Tools |
読了。今年57冊目(小説8、漫画45、その他4)。
![]() | ポチ・たまと読む心理学 落ちこみグセをなおす練習帳 (ポチ・たまと読む心理学) 林 恭弘 総合法令出版 2003-12-22 by G-Tools |
読了。今年55冊目(小説8、漫画43、その他4)。
![]() | 銀魂 (2) (ジャンプ・コミックス) 空知 英秋 集英社 2004-07-02 by G-Tools |
読了。今年54冊目(小説8、漫画43、その他3)。
![]() | NHKにようこそ! (1) (角川コミックス・エース) 滝本 竜彦 角川書店 2004-06 by G-Tools |
読了。今年53冊目(小説8、漫画42、その他3)。
うわ、痛ぇ~(苦笑)。
(↑これがすべて。たぶん。)
![]() | DEATH NOTE デスノート(1) 大場 つぐみ 集英社 2004-04-02 by G-Tools |
![]() | DEATH NOTE (2) 大場 つぐみ 集英社 2004-07-02 by G-Tools |
読了。今年52冊目(小説8、漫画41、その他3)。
このノートに名前を書かれたものは死ぬ……。死神リュークが人間界に落とした一冊のノート「DEATH NOTE」。ここから、二人の選ばれし者「夜神月(らいと)」と「L(エル)」の壮絶な戦いが始まる!! かつてないスリルとサスペンス!!
わーい、あやつり左近以来小畑先生がミステリに帰ってきたよう。
そんなわけで、異色のミステリ作品(というべきか)。『スパイラル』型の心理ミステリなので、本格度と言うにはちょっと弱いかも。お互いが理詰めで相手の行動を読んでいくところが本作の面白さ。ただ、最近ちょっとてこ入れ気味なので、物語に進展がないあたりはどうしたものかと思いたくなる。ちゃんと締めるべきところで締めてくれるにこした事はないのだが……これ次第で本作の評価は変わると言っていいんじゃないかな。おもしろかった。
![]() | 低俗霊DAYDREAM (6) (角川コミックス・エース) 奥瀬 サキ 角川書店 2004-07-01 by G-Tools |
読了。今年50冊目(小説8、漫画39、その他3)。
てか、その中表紙はどーよ(笑)。
![]() | 真月譚月姫 1 (電撃コミックス) 佐々木少年 メディアワークス 2004-05-27 by G-Tools |
読了。今年49冊目(小説8、漫画38、その他3)。
『月を穿つ、直死の魔眼』
ゲームでもアニメでもない、佐々木少年の描く新しい、ある殺人鬼と白い吸血鬼の物語。
同名アニメの漫画化ではあるものの、どちらかというとゲームの方に準拠しているので、ファンにとってはアニメよりも満足度が高いかと(ちなみにアニメは未見。あの面長が気になってねぇ……)。
原作者のTYPE-MOON:奈須きのこ・武内崇コンビが大絶賛とゆー珍しいメディアミックス作品であります*1。
空の境界も一般書籍化した事ですし、出版界にもTYPE-MOONブームがさらに広がる事になるのでしょうか?
ともあれ月姫の世界観にも結構マッチしていて、決して間違っていない進化を遂げているような気がしてみたり。志貴がかっこいいしね!!(結局それしか見ていないのか……)
武内氏の画力を否定しているわけではないんですけれども*2、。そんな感じ。
| Q.E.D.-証明終了- 18 (月刊マガジンコミックス) 加藤 元浩 講談社 2004-06-17 by G-Tools |
読了。今年48冊目(小説8、漫画37、その他3)。
| ロケットマン 8 (月刊マガジンコミックス) 加藤 元浩 講談社 2004-06-17 by G-Tools |
読了。今年47冊目(小説8、漫画36、その他3)。
![]() | 名探偵に薔薇を (創元推理文庫) 城平 京 東京創元社 1998-07 by G-Tools |
読了。今年46冊目(小説8、漫画35、その他3)。
怪文書『メルヘン小人地獄』がマスコミ各社に届いた。その創作童話ではハンナ、ニコラス、フローラが順々に殺される。やがて、メルヘンをなぞったように血祭りにあげられた死体が発見され、現場には「ハンナはつるそう」の文字が……。不敵な犯人に立ち向かう、名探偵の推理は如何に? 人気コミック『スパイラル~推理の絆~』原作者デビュー作!
『スパイラル』『ヴァンパイア十字界』でコミック原作の人になった城平京の長編デビュー作。
ちなみに解説は「ある一文字で検索するとトップに出てくるおじさん」こと津田裕城氏*1。
『スパイラル』や『十字界』にも共通していえることだろうけれど、城平氏の描く『名探偵』とか『天才』とかには常に『孤独』というものがつきまとっているような気がする。第一部の『メルヘン小人地獄』は本格推理と言うよりはいわゆる『金田一少年』的な見立て連続殺人を扱っており、おもしろいかというと正直そうでもなかった。
しかし、それは第二部の『毒杯パズル』によって昇華される。解説の津田氏が指摘しているように、『メルヘン小人地獄』は単なる『毒杯パズル』のプロローグにすぎない。『毒杯パズル』のなかで、古今東西のミステリがそうであるように真相は二転三転し、意外な真実を突きつける。それは至ってシンプルで、トリックとしてはさほど難しいものではない。
そして結末に描かれたものはただ一つ、『名探偵の孤独』だけである。
真実を導き出すがゆえに、それは孤独となる。
真実とは悪夢にもなりうる。嘘が人の心をいやすように、真実が人の心を傷つけることもある。この作品で描かれている『名探偵』とはその真実によって傷ついてきた者のことである、と僕は考える。
真実とは何か……となっていくと今度は哲学になっていくからやめておくけど、これ、設定次第では青春小説として別の形に仕上がったのではないかと思う。
その証拠に、『スパイラル』は本格ミステリの形式を離れ、完全にサスペンス物+青春活劇と化していった。
それが『スパイラル』の脱皮に繋がったことは言うまでもない。
個人的な感想だが、城平氏は一連の作品で『孤独』を描き続けているのではないか。
そして、その孤独の中でもがき苦しむ者たちのことを描き続けている。
それは何となく、一貫したテーマであるように思えるのだ。同時に、その先にある物が何であるか、もしかしたらそれを探すためにこの物語はあるのかも知れません。
そんなわけで、この作品は青春小説として読むのが一番おもしろいと思います。
おもしろかった。
![]() | 絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.1) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL) 山田 玲司 小学館 2004-05 by G-Tools |
読了。今年45冊目(小説7、漫画35、その他3)。
”人生を台無しにしない方法” あります。
一日平均86人が自殺するこの国で、希望はいったいどこにある?
オンリーワンな人に訊く、悪夢な時代の歩き方!
とんがってる漫画家、山田玲司氏がいろいろな人の人生を聞きに行く、いわば漫画版『トップランナー』。
最近は見てないけれど、僕はこの『トップランナー』が結構好きだったりする*1。
『とんがっている』という言葉はしばしば『青臭い』という言葉に置き換えられることはあるけれど、僕にとって『青臭い』というのはあこがれの対象であり、逆に『青臭い』からこそトップに立てた人間も大勢いると思う。
インタビュアーである山田氏はそれぞれの壮絶な人生やら、ちょっとした挫折やらをひもといていく。海の男や漫画家など孤独に生きていく人もいれば、ホストや占い師などその包容力で人をいやし続ける人もいる。
僕は以前占い師に手相を見てもらったことがある。それまで占いというものを実はあまり信用していなかった(でもジンクスはやたら信じる)僕は、その当たり方にびっくりしたものである。
ちなみに、『指導する立場に向いている』とか『研究職もいいかも』とか『文筆能力に優れている』とか言われたものだ*2。
いつの間にやら、僕の心の中を読んでいた、というわけである。ただ、手を見ただけで。
それ以来、占い師というものは相手の心理を読む達人なんだろうな、と思うようになった。
閑話休題。
この本の中では『新宿の母』こと栗原すみ子氏のインタビューも掲載されている。
彼女は45年にわたり立って占いを続けるそうで、曰く、「ここ(首)から上で見てちゃダメなのよ。立って、体全体で受け止めないと…」*3ということ。
同じフィールドに立って話を聞かないと、相手を受け入れることはできないし、相手にとってもまた同様なのだ、ということなんじゃないだろうか。
そんなわけで、この本は自分の方向性をある意味教えてくれるかもしれません。
『できるだろうか』ではいけない。『する』のだ。そのためにはまず気配りができるような人間にならないといけないんでしょうが……。
もっと勉強しなければ。
| 夜型愛人専門店-ブラッドハウンド-DX (花とゆめCOMICS) 由貴 香織里 白泉社 2004-06-05 by G-Tools |
読了。今年44冊目(小説7、漫画34、その他3)。
ドラマ『ヴァンパイアホスト~夜型愛人専門店』に合わせての単行本化。
ミステリを期待してたんだけど……うーん、という感じ。
仮面ライダーナイト松田悟志さんのドラマ版に期待しましょうか。
![]() | 座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書) 齋藤 孝 光文社 2004-05-15 by G-Tools |
読了。今年43冊目(小説7、漫画33、その他3)。
結構おもしろいので紹介しておく。
「独創性などない」など共感する点も多く、ちょっと目から鱗が落ちた感じ。
これで著者の写真が帯になかったらもっと共感できたんだろうが(笑)。
![]() | 探偵儀式 (1) (角川コミックス・エース) 箸井 地図 角川書店 2004-04-03 by G-Tools |
読了。今年42冊目(小説7、漫画33、その他2)。
JDCTributeシリーズだったりする。
てか、カバー折り返しのリュースイ&大塚さんの似顔絵が似すぎ(笑)。
| 星迷宮・鏡迷宮 (白泉社文庫―京&一平シリーズ) 神谷 悠 白泉社 2004-05 by G-Tools |
読了。今年41冊目(小説7、漫画32、その他2)。
今回より『ボーイズラブ本格ミステリ』の結城&アキラシリーズが開始。おもしろかった。
| 月迷宮・夏迷宮 (白泉社文庫―京&一平シリーズ) 神谷 悠 白泉社 2003-12 by G-Tools |
五年前、京が出会った謎の美少女・月子。十五夜の再開は果たせなかった二人だが、再び満月に導かれて京の前に現れた月子は、美貌が評判のモデルとなっていた! しかし、この出会いが殺人事件の幕開けとなり……。クリスタルに囲まれた『水晶館』を舞台に起こる「月迷宮―水晶館の殺人」他、大学校内で起こった謎の焼死事件「刻迷宮―半獣人の殺人」、一平のふるさとで起こる不可解な事件「夏迷宮―潮騒がききたかった」他収録。シリーズ第2弾。
読了。今年40冊目(小説7、漫画31、その他2)。
やはり本格ミステリのセオリーに沿って描かれているオーソドックスな謎解きは見ていて飽きないし、特別すごいわけじゃないけれど、それが静かな変化をもたらしている。それが長期シリーズであるゆえんなのだろうな、とか思ってみたり。ちょっと次巻あたりからボーイズラブ要素も入ってくるそうでそれが心配なのですが(笑)、息の長いシリーズとなっているので*1、ゆっくり紡いでいってほしいな、と思ってみたり。青春風味はあまり無いけど、なんだかコンビものの良いお手本かと。面白かった。
![]() | 愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫) 米澤 穂信 角川書店 2002-07 by G-Tools |
文化祭に出展するクラス制作の自主映画。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。
誰が彼を殺したのか? その方法は? だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。
古典部の四人はその映画の結末探しに乗り出したが……。
読了。今年39冊目(小説7、漫画30、その他2)。
作者も我孫子武丸氏の『探偵映画』をモチーフとして描いたというように、このタイプ(物語上の架空の事件に対し、現実の人間が推理するタイプ)のものは決して珍しくないんだけれど、僕はそれよりも法月綸太郎氏の『密閉教室』の方が近いかも知れないな、と思った。
もちろん、向こうほど結末はいやらしくないけれど*1。
ちなみに副題として『WHY DIDN'T SHE ASK EBA?』というのが付いているが、これについて言及していたのは元さんだけだった(笑)。日本語訳の『何故エヴァに聞かなかったのか』で検索かけても出てこないし。……と思ってぱらぱらとめくってみたら……そういうことか。
推理の設定と再構築というのはやっぱり本格ミステリの形式を意識しているのかな、と思いました。理詰めに詰めて詰めていって、最後に到達したと思いきや……というある意味謙虚な豪華さといいましょうか。読みやすかったし、とても面白かったです。『さよなら妖精』は予約したので、先に『氷菓』を手に入れようかと。
![]() | 新暗行御史 8 (サンデーGXコミックス) 梁 慶一 小学館 2004-05-19 by G-Tools |
読了。今年38冊目(小説6、漫画30、その他2)。
そろそろ過去編突入だったはず。面白かった。
![]() | RAY 4 (チャンピオンREDコミックス) 吉富 昭仁 秋田書店 2004-05 by G-Tools |
読了。今年37冊目(小説6、漫画29、その他2)。
スタイリッシュでクール。そんな感じ。見てて楽しいです。物語もどんどん核心に近づきつつあるけど。ショタっぷりが減っていたような気もなきにしもあらず(苦笑)。
![]() | 別冊宝島「森博嗣本」 宝島社 2004-05-08 by G-Tools |
読了。今年36冊目(小説6、漫画28、その他2)。
ゆるゆると読める作品解説本。まぁヒマなときに読み返すことにしましょう。
多田由美氏の『河童』はどうもあっさりしすぎているような……画風の問題?
| コミックマスターJ 11 (ヤングキングコミックス) 余湖 裕輝 少年画報社 2004-04-23 by G-Tools |
読了。今年35冊目(小説6、漫画28、その他1)。
漫画版ブラックジャック。内容説明以上。面白かったんだけど、なんか残らない。
初期に比べて、漫画家の視点から見た漫画業界論が炸裂しているのがやっぱり目に余る。『アクメツ』にしてもそうなんだけど、このコンビに僕は社会派漫画を求めているわけじゃないんだけどなぁ。
田畑氏の考え方かもしれんが、あまりにも極左的なような気がする。もっと精神論の面で読ませてほしいと思うのは僕だけ?
![]() | 銀魂 (1) (ジャンプ・コミックス) 空知 英秋 集英社 2004-04-02 by G-Tools |
読了。今年34冊目(小説6、漫画27、その他1)。
20年前、幕府は宇宙人=天人(あまんと)の要求に従い、不平等条約を結んで開国する……とゆー明治初期のようなものでありながら、現代文明と江戸文化が同居する、そんなへなちょこ時代劇。
この作者の読み切り「だんでらいおん」も収録されている。これでけでも読む価値はある。ちょっとおげふぃんな笑いに耐えられる方におすすめ。
絵のあっさりした「世紀末リーダー伝たけし!」みたいな感じになるかも。是非一読せり。
![]() | 鋼の錬金術師 (4) (ガンガンコミックス) 荒川 弘 スクウェア・エニックス 2003-01-22 by G-Tools |
![]() | 鋼の錬金術師 (5) (ガンガンコミックス) 荒川 弘 スクウェア・エニックス 2003-06-21 by G-Tools |
![]() | 鋼の錬金術師 (6) (ガンガンコミックス) 荒川 弘 スクウェア・エニックス 2003-10-22 by G-Tools |
![]() | 鋼の錬金術師(7) (ガンガンコミックス) 荒川 弘 エニックス 2004-03-22 by G-Tools |
読了。今年33冊目(小説6、漫画26、その他1)。
![]() | 鋼の錬金術師 (1) (ガンガンコミックス) 荒川 弘 スクウェア・エニックス 2002-01 by G-Tools |
![]() | 鋼の錬金術師 (2) (ガンガンコミックス) 荒川 弘 スクウェア・エニックス 2002-05-22 by G-Tools |
![]() | 鋼の錬金術師 (3) (ガンガンコミックス) 荒川 弘 スクウェア・エニックス 2002-09-21 by G-Tools |
今年29冊目(小説6、漫画22、その他1)。
やっと買うてきた。面白かった。
![]() | 奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻 (講談社文庫) 泡坂 妻夫 講談社 2003-06 by G-Tools |
奇術ミステリの最高峰
タネも仕掛けもございます。
曾我佳城(そがかじょう)。若くして引退した美貌の奇術師。
華麗なる舞台は今も奇術ファンの語り草である。もう1つの貌は名探偵。
弾丸受止め術が自慢の奇術師がパートナーを撃ち殺してしまった。
舞台に注目する観客の前で弾や銃を掏(す)り替えた者は誰か。佳城は真相を見抜けるか?
――など究極の奇術トリック満載の<秘の巻>。
読了。今年26冊目(小説6、漫画19、その他1)。
面白かった。
| イリヤッド―入矢堂見聞録 (5) (ビッグコミックス) 東周斎 雅楽 小学館 2004-04-30 by G-Tools |
読了。今年25冊目(小説5、漫画19、その他1)。
![]() | 名探偵コナン (Volume45) (少年サンデーコミックス) 青山 剛昌 小学館 2004-04-05 by G-Tools |
読了。今年24冊目(小説5、漫画18、その他1)
![]() | KUROZUKA-黒塚 4 (ジャンプコミックスデラックス) 夢枕 獏 集英社 2004-04-02 by G-Tools |
埴輪の中で唯一、黒蜜と接触するという沙仁輪の許に、辿り着いたクロウ。彼らに襲いかかる組織の正体は!?
黒蜜を追い求める組織たちが入り乱れた、三つ巴の決戦がついに勃発!!
読了。今年23冊目(小説5、漫画17、その他1)。
| ファウストvol2 小畑 健 D.K 西村 キヌ 講談社 2004-03-19 by G-Tools |
読了。今年22冊目(小説5、漫画16、その他1)。
ドストエフスキーと同様にオーウェル、カフカ、村上春、大江、川端も
正体はレプティリアンの変身体
宇宙ブロックス管理界の教えによれば、将来のネオファシスト的金権奴隷支配体制を描いた「1984」のJ.オーウェルも、
下等動物視した地球人を作品でゴキブリ並に描いたフランツ・カフカも、
彼への心酔が作家生活の出発点になった自称「大法螺吹き」と自分の正体を暗示した村上春も、 ノーベル文学賞受賞者大江健と川端康も、ドストエフスキーと名乗った者と同類だ。
自分らの先祖による太古地球人の12条遺伝子の切断と、残した2条DNAの邪悪な遺伝子設定の結果「劣っている地球人は殺してよい」と考えて殺人に及んだドストエフスキーと名乗ったレプティリアン(トカゲ座4次元爬虫類型ヒューマノイド)は、作品「罪と罰」で自分の文学的分身ラスコーリニコフを描いた。上述した有名作家らは、それと同類である。
宇宙情報によれば、これらの者はみんなレプティリアン(爬虫類型ヒューマノイド)と反対派レプティリアンの殺人者の変身体らで、極限的な偽善者らである。
ドストエフスキーは「本当の真実は本当らしくはないものだ」と「悪霊」で書いたが、それは彼らの先祖レプティリアンらによる古代地球人の邪悪な遺伝子設定の結果、地球人が認識障害者=知的障害者にされているからだ。霊的障害者であることは言う迄もない。
地球の苦難の解決は万事、人間の細胞の核のなかにあるDNAの間近に山積されて今なお残っているJunk(屑)DNAの繋ぎ直しによる12条DNAの回復にある。12条DNAを持つ多次元存在の光体人間への復帰と、そのことで科学技術と社会進歩の飛躍的発展を地球人にもたらす、遺伝子工学の発展に地球人の活路と希望がある。
レプティリアンと共にDNA切断の惑星間犯罪を犯したプレアデスの先祖(鳩とトカゲの遺伝子を受け継いだレプティリアン・ヒューマノイド)の誤りに、子孫の現代プレアデスは反省と償いの用意を表明している。彼らは現在、銀河連邦新指導部の指導勢力である。地球へ来る時は美男・美女に変身する。スイス在住のコンタクトマン、ビリー・マイヤーがコンタクトしていたセミャーゼは、プレアデス「美女」だった(B.マイヤー「プレアデスとのコンタクト」徳間書店)。
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